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トップページ原爆の絵元安川河畔、中島本町

原爆の絵

識別コード WH11-004
絵の内容 元安川河畔、中島本町
作者名(カナ) 内田 豊(ウチダ ユタカ)
作者名(英語) Yutaka Uchida
当時の年齢
寄贈者名
種別 わがなつかしの広島
情景日時 昭和初期
情景場所 元安川河畔、中島本町
情景場所旧町名 中島本町
情景場所現町名 中島町
爆心地からの距離 250m
ブロック別 平和記念公園・周辺地区
作者による説明 **裏
元安橋を西に渡った処は太田川が二つに別れ出来た三角デルタの中島でした。相生橋は電車専用橋で人は通れなかったので元安通りは東西を結ぶメインストリートとして大変賑ったものです。遊技場や小店が寄り合って雑居市場の感はありましたが昭和初期としては最高の盛り場と云うべきだったのです。その路地の突き当たりにライオンカフェーの洋飯が羽重ね板振りにパールグレイのペンキを塗りたて上げ下げ窓の西部劇そのままの洋風二階建てにガス灯が明るく表入り口に赤い生ビールの樽を積み上げ土間に椅子テーブル大きな扇風機がゆっくり天井に廻っていました。川辺の周辺は待合お茶屋が並び狭い路地はひっそりとしていましたが川向うの産業館の方から眺めると川面はまるで夜行列車を見る様に映え川に突き出した窓の列にすだれを降して夏は岐阜提灯の行列がなまめかしく揺らいで爪弾きの三味の音が川面を流れて聞こえました。現在は平和公園の一角と云うだけで余りの変り様に驚きますがドームや川の流れが残っているおかげでそこに立つと自然に五十年前の姿に帰る事が出来ます。
六月十日
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内田 豊
サイズ(cm) 27×24.2
展示の説明文

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