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原爆の絵

識別コード WH03-036
絵の内容 住吉神社
作者名(カナ) 大谷 勝彦(オオタニ カツヒコ)
作者名(英語) OTANI Katsuhiko
当時の年齢
寄贈者名
種別 わがなつかしの広島
情景日時
情景場所 住吉神社
情景場所旧町名 水主町
情景場所現町名 住吉町
爆心地からの距離 1,290m
ブロック別 吉島・舟入・観音地区
作者による説明 **絵中
兵隊さんの休むすみよつさん
可部方面へ帰っていく砂舟
銃です
(ここは材木置場)材木です。
"ここはお国の何百里はなれて遠き満州の…"
江波の射ゲキ場へ行った帰りの兵隊さんは真夏の炎天下を「すみよつさん」まで来ると30分位休ケイをして木かげで休んだものです。私達こどもが水泳するのをうらやましそうに見ながら…。そうしてまた元気に軍歌をうたって基町の兵舎へと帰っていきました。
**裏
□□□□□□□□□□ 大谷勝彦 59才
**別紙
□□□□□□□□□□ 大谷勝彦 59才
何十年ぶりかで絵筆をとったでしょうか。果して絵になるくらいかしらといろいろ考えながらなんとか画いて見ました。絵にある住吉神社(愛稱"すみよつさん")の近くで生れ育った私には、いわゆる"すみよつさん"の境内はいつもよい遊び場所でした。うれしい夏休みには毎日毎日、午後になるとどこからともなく近所の子供達が、海水着やキンツリというふんどし一枚だけで家をとび出して"すみよつさん"のところで夕方薄暗くなるまで泳いだものです。そして夜になって満ち潮には、石垣に懐中電灯を照らしながらタマで石垣に集まってくる小えびや爪の長い「ガンモン」をすくったものでした。その"すみよつさん"の境内には大きな松の木がたくさんあって、恰好の木かげが出来て川べりでとても涼しいところでした。真夏に江波の射ゲキ場に行った兵隊さん達が基町の兵舎に帰る途中丁度中間にあたるこの境内で一休みして、鋭気をとりもどし再び隊列を整えて軍歌をうたいながら帰っていった姿が今でも瞼にうかんできます。あの軍服の背中や帯剣の下から汗が滲んで軍服特有のあの皮のにおい等又なんともいえないなつかしい思い出です。そして境内のすぐ下できれいな"しじみ"がバケツ一杯とれたこと、参拝客で埋った夏祭、川原で三角ベースなどなど思い出せばきりがありません。絵心のない自分が残念でなりません。
昭和五十三年六月 大谷記
サイズ(cm) 31.2×39.8
展示の説明文

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