識別コード | SG-0635 |
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絵の内容 | 8月6日の夜空。空が二つに分かれていた |
作者名(カナ) | 切明 千枝子(キリアケ チエコ) |
作者名(英語) | KIRIAKE Chieko |
当時の年齢 | 15歳 |
寄贈者名 | 広島市立長束中学校校長 角 雄二 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)夜 |
情景場所 | 皆実町上空 |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | 皆実町 |
爆心地からの距離 | 2000 |
ブロック別 | 皆実・宇品地区 |
作者による説明 | (証言映像より) 8月6日に被爆して、家がくずれてしまいまして、野っ原で露営といいますか、外で寝たんですが、その時に見た空の思い出でございます。もう広島の空がくっきりと2つにわかれておりまして、原爆でやられてる北西の方向は、血の色のように真っ赤に空が焼けておりましたね。南東のほう、一面の星空で。数限りない流れ星が流れておりました。私はそれをみて、あの流れ星は…死んでいった人たちの魂が、もしかしたら天へ昇ってる、その姿なのかなぁなどと思いながら涙を流しながら空を眺めた記憶がございます。2晩、3晩ぐらいはこういう状態でございましたねぇ。普通の空ではなくて、焼けてる方角の空はまるで血の色のような真っ赤な空で、もう星なども見えませんし、なんとも言えない不気味な色をしておりましたけど…南東の方の、焼けなかった被服支廠とか兵器支廠とか宇品の港とかあった方角の空は一面の星空で数限りない流星が流れていて、私は…空の不思議さといいますか、宇宙の大きさと言ったらいいのか、なんかそういうものを、宇宙に対する知識は何もないのですが、体で感じて、天ってすごいなぁと思いましたねぇ。そのときに、それまで空なんかしみじみ眺めたこともなかったなあということも気がついて。それから平和になってからもよく空を見るようになりましたね。で空が青く澄んで晴れてると、なんとなく心も晴れやかになるし、黒い雲が襲ってくると、なんか、気分も暗くなるし…あぁやっぱり…私たち人間って空の下で空と一緒に、生きてるんだなぁということを思ったりもいたしましたねえ。 |
サイズ(cm) | 41×31.6 |
展示の説明文 |