トップページ原爆の絵路面電車の中や壁の陰で日差しを避ける負傷者たち
識別コード | SG-0529 |
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絵の内容 | 路面電車の中や壁の陰で日差しを避ける負傷者たち |
作者名(カナ) | 渡慶次 恒徳(トケシ コウトク) |
作者名(英語) | Koutoku Tokeshi |
当時の年齢 | 29歳 |
寄贈者名 | 竹中 茂子 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
情景日時 | 1945/8/8(時刻)正午ごろ |
情景場所 | 土橋 |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | 土橋町 |
爆心地からの距離 | 800 |
ブロック別 | 十日市・中広地区 |
作者による説明 | **書籍 土橋町まで来ると、屋根と窓が吹き飛んだ路面電車が停まっていて、ガラスのない車窓からのぞいている人の顔が見えた。路面電車に近づいて車窓を見上げると、火傷を負った人たちが電車のボディでできる、ほんの少しの日陰に身を隠して、焼き付く日差しを避けているのだということが分かった。電車周辺の路上には、砕けた窓ガラスのおびただしい数の破片が絨毯のように敷き詰められ、日差しを受けてキラキラと輝いていた。 産業奨励館の屋根は吹き飛び、鉄骨がむきだしになり、壁の一部がかろうじて崩れ落ちずにあった。向かいの商工会議所の建物も壁だけが残っていた。その壁にもたれ掛かるようにして、二十人ほどの負傷者が立ったり座ったりしており、中には倒れている人もいた。大半が女性らしかった。路面電車の場合と同じように、壁側にできたわずかな日陰に身を隠しているのだった。昼近くの強烈な太陽は中天にあって、壁際の陰の幅はジリジリとやせ細り、いずれの人たちも壁に擦り寄るようにして体を縮めていた。 宇多滋樹『豚の神さまー渡慶次恒徳の半生』(宇多出版企画 1999年、pp.107-108) |
サイズ(cm) | 122×180 |
展示の説明文 | 日差しを避ける負傷者たち 作 渡慶次恒徳 当時29歳 寄贈 竹中茂子 |