識別コード | SG-0054-27 |
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絵の内容 | 紙芝居「原爆の落ちたヒロシマ」 |
作者名(カナ) | 升川 貴志栄(マスカワ キシエ) |
作者名(英語) | MASUKAWA Kishie |
当時の年齢 | |
寄贈者名 | 秋政 峯子 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
情景日時 | |
情景場所 | |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | |
爆心地からの距離 | |
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作者による説明 | **裏 怪我した老先生が、橋のらんかんにもたれかかって居るのに全身大火傷した女子学生五六人が「先生助けて」と泣き乍ら、とりすがっていました。私はこれを見て、歩けたらすぐ近くに居る太郎の所へ走って行くのに、と思い乍ら四つ這いでやっと橋を渡りました。でも前は、もう火事でどんどん此方へ燃へて来ています。私は死ぬ覚悟で広い道の眞中に坐った時、山口さんが火のついた服を片手に「貴女は人員点呼せずに帰へしたので即死がないか今迄調べて居た」と言いますで「服が燃えている」と知らせ水槽で消しました。山口さんが「見殺しは出来ない」と行うとしませんが此の人も全身火傷して居るので「何んなにして私をつれて行けますか」といって泣きました。其時何処から飛んで来たのか一本の古い松葉杖が私の所へ落ちて来て、それにすがって必至に歩きました。商業学校の生徒が全部材木の下敷きになって、火にまきこまれ様としているのを一人の先生が半狂乱になって救いを叫んで居るのですが怪我人ばかりなので誰一人助ける者もなく火にのまれてゆくのを涙の目で見て通ったのです。 |
サイズ(cm) | 40×65 |
展示の説明文 |