識別コード | SG-0054-19 |
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絵の内容 | 紙芝居「原爆の落ちたヒロシマ」 |
作者名(カナ) | 升川 貴志栄(マスカワ キシエ) |
作者名(英語) | MASUKAWA Kishie |
当時の年齢 | |
寄贈者名 | 秋政 峯子 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
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作者による説明 | **裏 八月五日の夜警戒警報発令でお母さんが縁側に腰掛けて明日六日は赤紙同様絶対休すまれぬ義勇隊で出動する事について、いろいろ考へて居るところへ、太郎君はお母さんの手をとって腰掛け「お母さん僕の考へだけど、戦争は勝っても負けても人間命のやりとりだから、つまらない事だと思ふ。それに悪い事になったよ明日からは空襲になっても家に帰れんのだ、だから空襲の時にはお母さんに教へてもらった通りにする」お母さん「明治天皇も(四方の海みな、はらからと思ふ世になりて波風の立ちさわぐらん)と申された通り戦争は太郎君の言ふ通りだけれど、これも仕方ない事なのね、でもお家の留守番がなくなるので困るわ」太郎君「ねえお母さん僕死ぬ時はお母さんと一緒に死ぬ約束だけど若し僕が先に死んでもお母さん泣かないでね今日バンドのかねを、全部調べたが僕と同じのが一人もいないので是れを目あてに探して下さい」 此の子は戦争で身も心も疲れ果てたのでないかと心に感じ「太郎君死ぬことなんか言っては駄目絶対に死んではいけないお母さん悲しくなる」「僕も天下の○中の生徒です最後の最後迄頑張ります。お母さん安心して下さい」太郎君はお母さんの手を強くにぎりしめ乍ら「僕のお母さん!!大好き」と笑って言ふのです。「お母さんも坊や大好き」と二人でだき合いました。今夜は何うしたのか、小学校の頃あった事、中学校の友達や先生方のお話しを次から次から話すのです。これが此の世での母と子のわかれとなるとは誰が知りませう。 |
サイズ(cm) | 40×65 |
展示の説明文 |