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トップページ原爆の絵此の絵は昭和二十年八月九日のありし日、 私達が罹災証明書を、もらって市役所前に配給を受けに行った。 其の日の思い出 ①市役所前、一人一人、油をかけて焼かれている②黒い飛行機③鷹野橋の下、人間のイカダ、上向の人、下向きの下、あわれな所

原爆の絵

識別コード SG-0006
絵の内容 此の絵は昭和二十年八月九日のありし日、 私達が罹災証明書を、もらって市役所前に配給を受けに行った。 其の日の思い出 ①市役所前、一人一人、油をかけて焼かれている②黒い飛行機③鷹野橋の下、人間のイカダ、上向の人、下向きの下、あわれな所
作者名(カナ) 松本 キミコ(マツモト キミコ)
作者名(英語) Kimiko Matsumoto
当時の年齢
寄贈者名
種別 新市民が描いた原爆の絵(その他)
情景日時 1945/8/9
情景場所 ①市役所前②黒い飛行機③鷹野橋
情景場所旧町名
情景場所現町名
爆心地からの距離
ブロック別 国泰寺・千田地区
作者による説明 **絵の中
此の絵は昭和二十年八月九日のありし日、
私達が罹災証明書を、もらって市役所前に配給を受けに行った。
其の日の思い出少々、書きました。
①市役所前、一人一人、油をかけて焼かれている所です。お名前のわかっている人と思いました。
②黒い飛行機が私達の頭の上をカンカンと大きく音を立てて西に向って飛ぶ時、私達の上に何かおとすのではないかと、橋の上に少さくしがみつきました。(仲田様、佐古様と伴に)
③鷹野橋の下、人間のイカダ、上向の人、下向きの下、あわれな所でした。
六十八才これを書く

①元の市役所前
②黒いヒコーキ
③鷹野橋
**裏
原爆当時の住所
 広島市吉島本町
 前田キミコ 外一名
現住所  受けた所 加古町
  松本キミコ(六十八才)
    秀辞 (三十二才)
**別紙
暑い中お見舞い申し上げます。何時もお世話様になります。
ここに一枚の絵を書き上げました。時遅れたる絵でございますが、皆様の思い出と思いまして
あの焼き付く昭和二十年八月六日午前八時十分ヤッと言うまに広島は地獄のありさま。焼けた着物を身に着けて、親兄弟子供を求める、あのひめいの声は、今も私の思い出となりました。誰一人と、その目にあった人でなくては、お話が身に会いませぬ。

ここに書き上げました絵は、私が近所の人と市役所前に、配給を受けに行く道中の事です。
この絵は誰も書き上げた人がありませぬ故、つまらぬ絵でございますがお受け取り下さいます様お願い申し上げます。
又、一週間野宿した人、生きていられたら思い出される事と思います。
この絵を送られましたら至急広島原爆会館におとどけ下さいます様、お願い申し上げます。

 市役所原爆係御中

        松本キミコ
サイズ(cm) 53×38
展示の説明文

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