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トップページ原爆の絵死んだと思っていた父が遠くからパンクした自転車を引きながら帰って来た。

原爆の絵

識別コード NG471-03
絵の内容 死んだと思っていた父が遠くからパンクした自転車を引きながら帰って来た。
作者名(カナ) 高安 豊司(タカヤス トヨシ)
作者名(英語) Toyoshi Takayasu
当時の年齢 21歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 川内の自宅近く
情景場所旧町名 安佐郡川内村
情景場所現町名 安佐南区川内
爆心地からの距離 8,000m
ブロック別
作者による説明 **絵の中
③父はもうこの世の人でないと皆で仏前に参りふと広島の方面の方を見ると遠くに父に似た姿が目にとまったのです。あ、あれはもしやお父さんではと思うが早いか私は自転車のペダルをふんだのです。必死の思いで近づくとまぎれもなく父なのです。青ざめた顔でパンクした自転車を引いて居るのです。そのいたましい父に私は思わず「お父さん生きて居てよかった」とだき合って喜んだのです。しばし二人は涙にむせんでうれしさにふるえたのです。家に帰り皆で喜び合いました。不思議にも九死に一生をえたのです。
この父の命を助けた古自転車にはエピソードがあるのです。実は広島の自転車店さんが疎開の荷物を運んでお貸してほしいとの事無理して、我が家へその御礼にとくれた古自転車のパンクで中島へ行くのがおくれて命びろいをしたのです「人に親切にいづれ自分が助けられる」

高安豊司書 七十八才

**裏
高安 豊司
サイズ(cm) 26.9×37.9
展示の説明文

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