トップページ原爆の絵必死に倒壊した家から這い出すと、道路は横川方面に向けて避難している人でいっぱいだった。
識別コード | NG419 |
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絵の内容 | 必死に倒壊した家から這い出すと、道路は横川方面に向けて避難している人でいっぱいだった。 |
作者名(カナ) | 松富 光子(マツトミ ミツコ) |
作者名(英語) | Mitsuko Matsutomi |
当時の年齢 | 16歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/6 |
情景場所 | 広島別院前 |
情景場所旧町名 | 寺町 |
情景場所現町名 | 寺町 |
爆心地からの距離 | 1,130m |
ブロック別 | 十日市・中広地区 |
作者による説明 | **裏 被爆者 松富 光子 被爆地及びその時の様子 私が被爆したのは”寺町十八番地(広島別院前)”で風呂場で洗濯していたら突然”ピカッ”と青白い光が閃いた。ただごとではないと思い外に出ようと走りだしたとたん履いていた下駄の鼻緒が切れ転倒した。 するとものすごい轟音とともに家が倒れだした。直撃弾にやられたのだろうか、背中をたたきつけるように物が落ちてきた。懸命に助けを求めたが返事はない。転倒したまま、どうする事も出来なかった。 もうこれで死ぬるのだろうかと脳裏をかすめる。足はがたがた震えている。気を失ったのか、その後の事はおぼえていない。 しばらくたってからだろう気がつくと光がさし込んでいるのが見えた。横を見ると大きな米びつがあった。倒れてきた柱や壁を米びつがささえになり死をまぬかれたのだろう。 必死で明るい方へ狭いすき間をはいずりながら外に出た。 **絵の中 家の中よりようやく外に出て見ると建物はメチャメチャになり無残に倒れている 寺の門や塀から火の気がない所が燃えている。不思議に思えてしかたがなかった。 広島別院の西側の道路(寺町通り)は横川方面に避難している人でいっぱいであった。 服がボロボロになっている人、頭の髪はぼうぼうに乱れ両手を前にあげた腕には皮膚が剥がれているのだろうか、ボロぎれが垂れ下がったように見え裸足のままよろめくようにあるいている、またお母さん、お母さんと泣きながら人波についていっている子供、茫然と座っている人、倒れたまま動かなくなっている人うめいている人、それは、人の姿とは思えない想像を絶した人間の姿であった。 |
サイズ(cm) | 37.9×53.7 |
展示の説明文 | 必死に倒壊した家から這い出すと、北へ向けて逃れていく多くの人々の姿があった。皮膚が垂れ下がるほどの大怪我を負ってよろめきながら歩く人、茫然と道端に座っている人・・・ 想像を絶した人間の姿であった。 絵/松富光子氏 1945(昭和20)年8月6日 爆心地から約1,200m 寺町 |