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トップページ原爆の絵草刈り作業中、閃光を見て急いで寮に帰る。先生の指示で全壊した寮から友人の遺体を運び出す。

原爆の絵

識別コード NG390
絵の内容 草刈り作業中、閃光を見て急いで寮に帰る。先生の指示で全壊した寮から友人の遺体を運び出す。
作者名(カナ) 今田 則登(イマダ ノリト)
作者名(英語) Norito Imada
当時の年齢 15歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 安芸郡奥海田村の学校林~皆実町一丁目の寮
情景場所旧町名 安芸郡奥海田村~皆実町一丁目
情景場所現町名 安芸郡海田町~皆実町
爆心地からの距離 2,100m
ブロック別 比治山・仁保地区
作者による説明 **絵の中
昭和二十年(一九四五)八月六日のこと
欲しがりません勝つまでは
撃ちてし止まむ

広島師範学校予科二年夏の朝。(15才)
学徒動員で、奥海田の学校林で草を刈っていた。
山の上からB29を見た。B29が広島の空で方向を変えて北へ飛んだのも見た。何か落としたのも見た。暫くして、「閃光」が光った。「爆風が押し寄せてきた。みんな伏せた。物凄い音がした。みんな山の上に登った。広島を見た。もくもくと雲が上る。
「ガスタンク」がやられたのか?
「新型爆弾」が落とされたのか?みんな口々に言う。広島から帰って来た佐々木君が、大声で叫ぶ!
広島は、『一大事じゃ』『全滅じゃ』『直ぐ返れ』
大八車に荷物を積みこんで、「予科寮」めざして一目散に走って帰る。
三 三 五 五・・・・
道々で罹災者たちが東方(海田方面)へ逃げてくる・・・・口々に何かを言っている。どうしてあげることもできない。
大洲を抜けて的場についた。びっくり仰天。
広島の街は大火事。
火の海だ。
燃え盛っている。
道端に、川の中に死体が浮いている。
無人の電車が止まっている。
「広島は、一体・全体どうなったんじゃ」
比治山の下を通って「予科寮」に着く。
住み慣れた予科寮は全壊
寮監長 行友伴輔先生。
負傷した体を杖で支え防空壕の上に立って、「下敷になっている友人を今夜中に搬出するように!」
分かりました。
ハイ分かりました。
分かりました。
指揮してくれた姿
その日のうちに、被爆死した小田幸彦君を発見。
むごたらしい姿を見て、胸をつまらせて冥福を祈る。
今夜は芋畑の中でごろ寝した。
又、明日がんばろう
皆実町一丁目広島師範学校 予科寮
サイズ(cm) 34.5×150
展示の説明文

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