トップページ原爆の絵「助けると思うて私の背中におしっこをしてくださらんか。」とやけどした高齢の女性に頼まれた。
識別コード | NG357 |
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絵の内容 | 「助けると思うて私の背中におしっこをしてくださらんか。」とやけどした高齢の女性に頼まれた。 |
作者名(カナ) | 平川 林木(ヒラカワ リンボク) |
作者名(英語) | HIRAKAWA Rimboku |
当時の年齢 | 18歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)10:30頃 |
情景場所 | 吉島飛行場北東部 |
情景場所旧町名 | 吉島本町 |
情景場所現町名 | 吉島東一丁目 |
爆心地からの距離 | 2,300m |
ブロック別 | 吉島・舟入・観音地区 |
作者による説明 | **絵の中 「お兄さん、助けると思うて私の背中におシッコをしてくださらんか。・・・やけどにはションベンがいちばん効くのじゃそうです」 それだけがその日の良心であった。私は黙ったまま老婆の背中に回り、真っ赤なナマ身に向かってやっとかまえた。 老婆は焼けただれた両手を胸のあたりに無器用に組んで、小さな声で念仏を唱えていた。しかし私は身体がよろめくだけで、どうしても果たせないのであった。 数分後、老婆は私にもたれかかるように上向きになって空を睨みながら息を引き取った。 手記 平川林木「還暦の述懐」より 林木 りんぼく **別紙 絵画の説明 一 日時 推定昭和二〇年(一九四五)八月六日午前十時半頃。 一 場所 現広島市中区吉島東一丁目の川岸あたり。当時は吉島飛行場北東部。 一 経緯 市内加古町(水主町)広島県庁内で被爆退避途路のこと。当時十八歳。 平川林木 |
サイズ(cm) | 38×54 |
展示の説明文 |