トップページ原爆の絵天満川を渡ろうと中に入ると川上からたくさんの人が流されてきた。水は茶褐色になってドロドロだった。
識別コード | NG247-02 |
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絵の内容 | 天満川を渡ろうと中に入ると川上からたくさんの人が流されてきた。水は茶褐色になってドロドロだった。 |
作者名(カナ) | 砂田 房子(スナダ フサコ) |
作者名(英語) | Fusako Sunada |
当時の年齢 | 19歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/6 |
情景場所 | 山手川付近 |
情景場所旧町名 | 打越町 |
情景場所現町名 | 打越町 |
爆心地からの距離 | 2,000m |
ブロック別 | 三篠・祇園地区 |
作者による説明 | **絵の中 (3.)左の方は川の中がもえているよ 天満川 (4.)痛いよう早く来てよー 痛いよー暑いよ 水がほしいよー お母さん痛いよー 川をわたって早く逃げよう (5.)早く早く線路の方に逃げよう うーん うーん **別紙 (3) 早く川べりまで行こうと、友達と手をつないでメチャクチャに倒れている建物の間を歩いた。足ははだしだった。きっと土の中に埋もれた時に脱げたのだと思う。防空頭巾も2人共何時の間にか脱いでいた。一緒に逃げる人達の殆どが腰のまわりに布切が少し着いている位で、顔はヤケド、ケガで血が流れ出て、手足は皮膚がやけただれてぶら下がって居た。「痛いよー痛いよー」「助けてー、助けてー」と悲鳴を上げながら右往左往しながら川べりの方に逃げていた。私達2人も必死で歩いた。やっと天満川の川べりに着いた。川下は川の中が火の海でよくもえていた。 (4) 川下の方より「ドーン、ドーン」と何か爆発する様な音も聞えて来た。川下の方にもどんどん逃げて行く人達がいた。其の人達の殆どが水死・焼死したと思う。私達2人は方向を見定めて川を渡ろうと思った。右の方に線路が見えた。可部線の線路だと思った。「早く渡ろうね、又爆弾を落されるよ」と友達が私と手をつないだ。川に入った丁度海が引潮だったので、胸位までの水位だった。上の方からたくさんの人達が浮いたり沈んだりして流されて来ていた。「ウーン、ウーン、助けてー」と言う声があちこち聞えて来る。手を伸ばしてつなぎたいがズルズル皮がむけたり、ふくれ上っているのでどうすることも出来ない。川の水の色も茶褐色になってドロドロした状態だった。木片、紙、布切、等もたくさん流れて来ていた。そんな中をかき分けながら2人でやっと向こう岸に着いた。 (注:文中の「天満川」は山手川と思われる) |
サイズ(cm) | 45.5×53 |
展示の説明文 |