トップページ原爆の絵焼け残った木のわずかな日陰で水を求める子ども。青いトマトを頼まれるままにあげた。
識別コード | NG210-03 |
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絵の内容 | 焼け残った木のわずかな日陰で水を求める子ども。青いトマトを頼まれるままにあげた。 |
作者名(カナ) | 中津 久子(ナカツ ヒサコ) |
作者名(英語) | Hisako Nakatsu |
当時の年齢 | 26歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/7 |
情景場所 | 天満川川岸 |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | |
爆心地からの距離 | |
ブロック別 | |
作者による説明 | **絵の中 天満川畔 焼け残った木の僅かな蔭で、私が保育園の大ヤカンに青トマトを入れてあった。ヤカンの音に『オミズ!オミズ下さい』と云う 「お水でないのよトマトなの」 『トマト!トマト!私大好き!!』 「青いトマトよ」 『青くてもイイ。チョウダイ!』 云はれるまゝ青トマトを白くたゞれた両手に載せてやったが、あの手、あの唇でどうやってトマトの汁を吸っただろう?後悔!! (トマトは主任がトロロ箱で育てゝゐたもの。七日仁保の伊藤さん宅から市西部のうちに帰る途中保育所に立寄り、収穫したもの) この白ズボン 糊がしっかりつきピンとアイロンがきいていた。そのまゝ光線をはじき返した? 帽子の下から、私達の足音きいて「タノミマス。タノミマス」と云う、けれど私達も逃げる途中だった! |
サイズ(cm) | 20.8×29.4 |
展示の説明文 | 焼け残った木のわずかな影に、私は保育園の大やかんに青トマトを入れておいた。子どもがやかんの音に「お水!お水を下さい」と言う。「お水でないのよトマトなの」「トマト!トマト!私大好き!」「青いトマトよ」「青くてもいい。ちょうだい!」 言われるまま青いトマトを白くただれた両手に載せてあげたが、あの手、あのはれた唇でどうやってトマトの汁を吸ったのだろう。 |