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トップページ原爆の絵防火用水槽の女性の死体。白髪まじりの長い髪は水にゆらぎ水面から出ている背中は赤銅色に焼けていた。

原爆の絵

識別コード NG204-03
絵の内容 防火用水槽の女性の死体。白髪まじりの長い髪は水にゆらぎ水面から出ている背中は赤銅色に焼けていた。
作者名(カナ) 香川 嘉久(カガワ ヨシヒサ)
作者名(英語) Yoshihisa Kagawa
当時の年齢 17歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集)
情景日時 1945/8/7(時刻)11:30過ぎ
情景場所 白島線の一筋東側の道路
情景場所旧町名 鉄砲町
情景場所現町名 鉄砲町
爆心地からの距離 850m
ブロック別 銀山・幟地区
作者による説明 **絵の中
防火用水
**裏
3.ある残酷
**別紙
(3)ある残酷    8月7日午前11時半すぎ
女学院?からまっすぐに南下したら新聞社につきあたった。白島線のひとすじ東の路を歩いたらしいが、路の名は不明。誰一人、生き物一匹として通らぬシーンとした焼け跡であった。その路のなかほどに、かなり大きい、セメント製の防火用水槽があった。行き過ぎようとして、ふと、水槽に何か浮いているのに気づく。それは、一目で老女と判る遺体であった。爆風で吹き飛ばされでもしたのだろうか。頭を北にして、うつ伏せの姿勢で、白髪まじりの長い髪は水にゆらぎ、水面から出ている背中・腰は赤銅色に焼けており、水に浸った体部分は透けるような真っ白であった。上に掛けてあげる衣もなく、すっ裸の遺体を水から引き上げる勇気もなかった。
中国?新聞社の前では数人の人々が、黙って掲示されたニュースに見いっていた。壁新聞には『敵は卑劣に曳火高性能爆弾を使用し・・・』という手書きした大本営発表が貼り出してあった。
サイズ(cm) 26.1×36.7
展示の説明文

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