トップページ原爆の絵死亡した幼児を抱いている女性。話しかけるが、もう目も見えず耳も聞こえないようだった。
識別コード | NG093 |
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絵の内容 | 死亡した幼児を抱いている女性。話しかけるが、もう目も見えず耳も聞こえないようだった。 |
作者名(カナ) | 上岡 千吉(ウエオカ センキチ) |
作者名(英語) | Senkichi Ueoka |
当時の年齢 | 35歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)9:30頃 |
情景場所 | 広島市公会堂庭園の池のそば |
情景場所旧町名 | 国泰寺町 |
情景場所現町名 | 国泰寺町一丁目 |
爆心地からの距離 | 900m |
ブロック別 | 国泰寺・千田地区 |
作者による説明 | **別紙 私は病院入院中ですので書事は看護婦さんに書いて貰いました 現場 広島市役所横の池の側 発見月日 昭和二十年八月六日午前九時三十分頃 人物 年令不詳(約三十才過頃)(一才位の男女不明の幼児、之は死亡して居た幼児と思う)を自分が抱いて居た 女は耳や眼が最早駄目らしい、其の女が言って居たことは『小早川の配給課長さん』これをくり返しゝ何回も言って居るので若し言う事があれば伝えてあげるから事情を言いなさいと云ったのだが早、眼や耳が駄目らしいので、それきり私等は他の事についてたので多分其の日に死亡されたと思われます。其の池には三、四百名位つかって居りましたが半数以上が死亡されて居た様でした。市役所と比治山がそれぞれ県東部の分参地点でした。比治山への上り道路一ぱいに歩けない人が数百人以上居られましたが、それが皆水 水 水と云って居たので皆と相談して末期の水を…親や兄弟が来てはないと思い 原爆の画係御中 上岡千 園の女は三十才位と思われる。 赤子は男女不明(死亡して居たと思われる) 女は耳も眼も駄目らしかった。 其の女が何回もゝ小早川の配給課長さんと云って居たがこちらから云う事は全然伝わらないらしい。 池には四、五百人位の人が入り込んで中には死亡した人も居たと思われる。 私等は呉警察に勤めて居た。それで東部との連絡が取れないので、其の調査に広島へ行った。 市内は火災等はまだなかった。 尚、生命のあり歩く位の人は早市内には一人も居ない。総ては死を待つだけの人々 |
サイズ(cm) | 35.2×25.5 |
展示の説明文 | 何かを言おうとしていた女性 30歳くらいの女性が、死んでいるらしい赤ん坊を抱いて繰り返し何か言っていた。伝えてあげるから言いなさいと呼びかけたが、もはや目や耳が駄目らしく、それきりになってしまったが、多分その日に亡くなったのだろうと思います。 |