識別コード | GE46-21 |
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絵の内容 | 原爆、爆発の瞬間 |
作者名(カナ) | 武田 靖彦(タケタ ヤスヒコ) |
作者名(英語) | TAKETA Yasuhiko |
当時の年齢 | 12歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)8:15 |
情景場所 | 矢野駅 |
情景場所旧町名 | 安芸郡矢野町 |
情景場所現町名 | 安芸区矢野西 |
爆心地からの距離 | |
ブロック別 | |
作者による説明 | **絵の中 火の玉がやってくる 大きく 美しく おそろしく 30年前 矢野駅にて瞬時をみる その記憶画. ピカ ドン. 瞬時、生地獄と化す 貴い生命と傷は再びかえらない あいたくても 永遠にあえず 合掌 昭和五十年八月九日 武田靖彦画 **別紙 昭和二十年八月六日 午前八時十五分 矢野駅改札口で汽車を待っていた私の視界は片ほほに熱を感じると同時に、昼なお明るい閃光…ドーン.私の目に映じたものは何か ポッカリと浮かんだ火の玉としか表しようがない 白煙に包まれた火の塊 紅黄の炎はゆっくりとそしてだんだんと大きくなるようであり 私の方に向ってくるようであった 瞬時の出来事、光景に私は逃げることも忘れみつめた ダ・ダ・ダという音、火の玉がだんだんとこちらに来る。 私はおそろしさにおそわれ逃げ出そうとした 逃げ出ようとする人で私はとっさにあきらめ駅舎の長椅子の下に入り伏せ、目と耳を手でふさぐ。 (本気でふさいだのは戦時中この時だけ) この間、どれぐらいの時間が経ったのだろう。 ダ・ダ・ダ・ダ・ザ・ザ・ザ・私は、機銃掃射!?と思った。 シーンと静まる。 廻りを見ると私一人だけだ.心細くなり外の防空壕に行こうと出る 陸軍の將校と海軍の兵隊さんがホームにいた 心強くなりそばに行ってみる ムクムクと煙塊は盛り上りまるでキノコのようだった。 陸軍の將校さん、どうもありゃー落下傘だ 大河の兵器廠の火薬庫がやられたかなー。 私の姉、友、そして夛く生命が生にえとなっていることを知らず眺めた。 私の心から傷は生涯きえることはない。**実態調査 (黄金山の右上方) 炸裂後、火球に向って、すさまじい勢いで火柱が立ち昇り、原子雲はS字型を形成しながら、生きた怪物のようにもくもくと動転し、空高く昇っていく様は身体が硬直し、息がつまるほど恐しかった。(然し、犠牲者のお方には無礼な言葉ですが、立ち昇る烈しい火柱は、恐ろしさを感じながらも、私の目には、とても美しく見えた)まさか、その時、火の玉の下が一瞬にして生き地獄になっているとは想像できなかった。合掌。 |
サイズ(cm) | 38×54 |
展示の説明文 | 原爆爆発の瞬間 武田靖彦氏絵 |