識別コード | GE45-15 |
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絵の内容 | 被爆した学徒たちの合葬 |
作者名(カナ) | 中田 スエミ(ナカタ スエミ) |
作者名(英語) | NAKATA Suemi |
当時の年齢 | 33歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集) |
情景日時 | 1945/8/9 |
情景場所 | 佐東町河原 |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | |
爆心地からの距離 | |
ブロック別 | |
作者による説明 | **絵の中 被爆学徒合葬 八月九日 佐東町の河原にて 南無阿彌陀仏 中田スヱミ書. あちらでもこちらでも毎日死体を焼く煙が野辺の空を覆った。 その時私の頭のうは完全に麻痺してしまった。人の死に対して何の感激も湧いてこなかった 妹を失い義姉を失い甥を失い親戚や夛くの知人を失い累々と重なった死体を見て来た自分には人の生命の尊さなんて頭のどこをたたいても浮んでは来なかった 今、自分がこヽでこのまヽ死んでも何ともないと思った まるでそこら辺の畑になげすてられた大根の様に。それが時間がすぎ日が経つにつれてわずかずヽ平和が心に蘇えるにつれて、怒り、哀れみ 残酷さ 生命のかけがえのない尊さが怒りとなり炎ともえ上って来た。 しかし今は唯、靜かに涙しながらお念仏を唱えつヽこの絵を画く。 昭和五十年五月十日 中田スヱミ **裏 中田スヱミ 63才 主婦 |
サイズ(cm) | 38×80.5 |
展示の説明文 | 被爆学徒合葬。毎日死体を焼く。その時私の頭のうは完全にまひしてしまった。人の死に対して何の感激もわいてこなかった。それが時間がすぎ日が経つにつれてわずかづつ、平和が心によみがえるにつれて、怒り、哀れみ、残酷さ、生命のかけがえのない尊さが怒りとなり炎ともえ上って来た。しかし今はただ、静かに涙しながらお念仏を唱えつつこの絵を画く。 |