menu

トップページ原爆の絵川原で流木を集めて火葬する、川向うの道では肉親を探し求める声が聞こえる

原爆の絵

識別コード GE39-14
絵の内容 川原で流木を集めて火葬する、川向うの道では肉親を探し求める声が聞こえる
作者名(カナ) 佐伯 綾子(サエキ アヤコ)
作者名(英語) Ayako Saeki
当時の年齢 44歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/15頃(時刻)夜
情景場所 白島九軒町の川土手
情景場所旧町名 白島九軒町
情景場所現町名 白島九軒町
爆心地からの距離 1,900m
ブロック別 基町・白島地区
作者による説明 **絵の中
原爆の絵 (二)
八月十五日頃.白島九軒町川土手
夜なゝ川向うの道に肉親を探し求める声が悲しく闇にこだました。
K子ヨー

夜になるとあちこちでめいゝで火葬にする火の手が高く低く遠く近く上った。
まるで、夜空に大きな火の玉が燃えてゐる様であった。

今日の日から一週間程して広島一中の組長の孫が死ねた。
翌日火葬にすべく私たち組員はそれゞに流木や畑の中の柴などを拾い集めて持ちより裏の川原に集った。
薪を積み重ね、夜に入って火をつけると、組長宅の心易い
可部町のお寺の和尚が読経をはじめた、お経はながくゝ尾を引いて川面を流れ夜のやみに消えた。
この世の中どうてんの折柄何人がお経をあげ得たであろう。
この川原で死んだ多くの何千何万の亡霊はこれを■いて寄り来り哭いてゐるかに思われた。
A太郎ヤーイ
燒けトタンに流れ木を拾って雨をよけるだけの家をたてた。

神田橋
**裏
73才 佐伯 綾子
サイズ(cm) 27×38
展示の説明文 夜な夜な闇に悲しくこだまする肉親を捜し求める声
爆心地から約2.0km、白島九軒町川土手
1945(昭和20)年8月15日ごろ
佐伯 綾子

戻る

Page Top