menu

トップページ原爆の絵夫を捜す途中、20歳くらいの女性に頼まれて水を飲ませる

原爆の絵

識別コード GE38-17
絵の内容 夫を捜す途中、20歳くらいの女性に頼まれて水を飲ませる
作者名(カナ) 伊藤 広江(イトウ  ヒロエ)
作者名(英語) Hiroe Ito
当時の年齢 31歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/7(時刻)昼前
情景場所 広島県庁
情景場所旧町名 水主町
情景場所現町名 加古町
爆心地からの距離 850m
ブロック別 吉島・舟入・観音地区
作者による説明 **絵の中
8月7日ひる前 県廰跡(公園近く)
       (水主町)
水!!水!!水を!!
やけトタン
二十才前後の丸顔のやさしそうな娘さん
目はつぶれて白いうみの様なものでふさがっていました
おうちは「観音町です」とはっきりした口調でいわれました。
スミマセンが水をください水をください
やさしい、か細いそれでも必死の叫びでした

私はどうしても見過ごすことができなくて紙コップで少しづつ水筒の水をのませて上げました 痛々しい口元でチュウチュウと音を立てヽ赤坊のように吸って、まだまだ欲しがっていましたけど水をのませると死ぬと聞いていましたので「もうこれ位で我慢してね おうちの方がきっと迎えに来られるからそれまでがんばるんですよ」と心を残しながら(私も夫を捜す身)立ち去りました
あれから三十年…今もその時の娘さんの姿が脳裏に焼き付いて放れませんあの場合何もして上げられなくて胸のふさがる思いでした 炎天下あの重傷でとても助かる情態ではなかったけれども
あれからどうなされたか肉親の方と遭われたでしょうか
いくつもの防空壕の中ではたくさんの人が死んでい
坐ったまま生きたやうに動かないのもあった
池の中には箋のやうに死体が浮いていた
水ヲクレ水ヲクレッ 
水ヲクレンカッ 
半狂乱の男の人
伊藤広江 六十才
サイズ(cm) 25×35.5
展示の説明文 「すみませんが水をください」と訴える、か細いながらも必死の叫び
爆心地から約900m、水主町(現在の加古町)
1945(昭和20)年8月7日昼ごろ
伊藤 広江

戻る

Page Top