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トップページ原爆の絵燃える火に気を失って腰かけたままの友達

原爆の絵

識別コード GE37-46
絵の内容 燃える火に気を失って腰かけたままの友達
作者名(カナ) 貝川 百合子(カイカワ ユリコ)
作者名(英語) KAIKAWA Yuriko
当時の年齢 15歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 福屋百貨店
情景場所旧町名 胡町
情景場所現町名 胡町
爆心地からの距離 710m
ブロック別 紙屋町・本通地区
作者による説明 **絵の中
"勝つ迄は、勝つ迄は、お国の為に"と仲良く机を並べて頑張った友池内和子さん(15才)は、階段の中程にピョコンと坐って失神状態、何度も声をかけ、体をゆすったのに、旧福屋の火焔で気を失われたのか、幸い、秋に再会し、お互いの無事を喜び会ったのに数年後、病を得て、二十才の儚ない生涯を閉じられました。お父様は戦死、お母様は、原爆で亡くなられた。お姉さん、弟さん三人になられ弟さんは里子に出られたとか。郵便局で働いて、一人で生活をしておられたのに…
窓越しに迫る旧福屋の火焔
福屋百貨店七階より当無く逃げる時(当時広島貯金支局振替貯金課)
**裏
池内和子さん。早いものであれ以来二十九年も経ちました。
家族が寝静った後、徹夜でこの絵をかいています。
物資の不自由な時代、菓子工場におつとめのお母様に配給のあった、それも僅かな貴重なお菓子を私の小さい三人の弟妹達に何度か頂きましたね。
どんなに嬉しかったことか、その三人の弟妹達も弟は二人共黒焦げ、妹は未だに行方不明で死体もわかりません。
あの日以来の貴女との数えきれぬ手紙のやりとり、急に途絶えたお便りの後、大好きだった貴女の訃報に接した訳です。私は、今涙にかきくれ乍ら、ペンを運んで居ります。溢れる涙を拭うこともしないで。…
いく久しく安らかにお眠り下さい。やがてあの世とやらでお会いしましょうね。
南無阿弥陀佛
百合子
サイズ(cm) 38×54
展示の説明文 福屋の窓越しに迫る高熱火災の炎
爆心地から約720m、八丁堀
1945(昭和20)年8月6日午前
貝川 百合子

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