トップページ原爆の絵虫の息で水を求める人、みな逃げるのに懸命で誰一人水をあげる人はなく、後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎる
識別コード | GE37-19 |
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絵の内容 | 虫の息で水を求める人、みな逃げるのに懸命で誰一人水をあげる人はなく、後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎる |
作者名(カナ) | 紀川 良子(キガワ ヨシコ) |
作者名(英語) | Yoshiko Kigawa |
当時の年齢 | 28歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)9:30頃 |
情景場所 | 広島第二陸軍病院三滝分院の山手 |
情景場所旧町名 | 打越町 |
情景場所現町名 | 打越町 |
爆心地からの距離 | 2,200m |
ブロック別 | 三篠・祇園地区 |
作者による説明 | **絵の中 8月6日原爆投下されたと同時に私達(母と子供二人(男・女))を連れて中広町の自宅から直ちに跣で飛び出し裏のお茶の先生であるおばあさんが家の下敷になっていられるのを見てもどうする事も出来ず許して下さいと云い乍ら三滝町の山の麓に一人の男か女か判らない人が虫の息で仰向けに倒れて、水水水と今にもとぎれ相な声で言っていました。でも誰れ一人として水を上げる事の出来ない程逃げることで一生懸命でした。私は胸部の烈傷で出血夛量なので包帯をしてゆっくり歩いて行く途中の出来事で丁度眞黒い雨が降り出しましたので私も後髪を引かれる思いで去って行きましたが五日位してそこを通った時はもうその人はいませんでした。恐らくそのまヽで死んでしまったのでしょう。 紀川良子 五十八才 水水水 **実態調査 三滝町の山の麓を通り、疎開先の山本の祖母の家に向かう途中、疎開する途中に山手際に澤山の人(男女)がごろごろと倒れて水々と言ふ人、熱い熱い言い乍ら近くの川の中に入り倒れていった |
サイズ(cm) | 25.5×36 |
展示の説明文 | 山の麓に一人の男か女か判らない人が虫の息であおむけに倒れて、「水水水」と今にもとぎれそうな声で言っていました。でもだれ一人として水を上げることが出来ない程、逃げることで一生懸命でした。私も後ろ髪引かれる思いで去って行きました。 |