menu

トップページ原爆の絵瀕死の重傷を負いながら預かっている子供を気づかう女性

原爆の絵

識別コード GE28-15
絵の内容 瀕死の重傷を負いながら預かっている子供を気づかう女性
作者名(カナ) 金尾 滝一(カナオ タキイチ)
作者名(英語) Takiichi Kanao
当時の年齢 40歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 東練兵場
情景場所旧町名 尾長町
情景場所現町名 光町
爆心地からの距離 2,300m
ブロック別 牛田・広島駅周辺地区
作者による説明 **絵の中
広島駅の車内で被爆し東練兵場(芋畑)の方へ逃げた。乗者中の者も何十百人原因不明の怪我で辛じて歩き又人の肩にもたれて両手を挙げて無感動に芋畑の中を山の方へ遁れる。道端にウヅクまってゐる人も多い
芋畑の中に僅のオコシをつけただけの娘さんが石地蔵の様に徳利の様にふくれて座ってゐた。顔も腫れて目が見えないらしい。側にボロゴザに三才位のセルロイド人形の様な男の子が「水ッ!水!」と震えながら叫んでゐた。
私は芋畑の中に光ってゐた一寸位のブリキ缶(カンズメのカン)を見つけ附近の溝から水を汲んでシャツのはしに滲ませて子供に含ました。
娘さんも欲しかったので残り、水を缶と共に渡したら彼女は口に含んで又それを缶にもどし子供にやって下さいと言った。
彼女をトラックに乗す時、皮膚がむげたが彼女はその時死の僅か一時間?前だったろう、それでも僅かのオコシで下をかくしてゐたのが印象的だった。
その娘は猫屋町でこの子は父が応召支那に居り、私があづかってゐるのですからどうぞ助けてやって下さいと最後まで私に訴へてゐた。
金尾滝一 69才
家々から昼餉の煙かと思われた細い煙もすべて火事の印であった。
ニギツ神社に行く道は凡て木が倒れて通れなかった。
牛田の山
芋畑の中
広島駅
サイズ(cm) 25×36
展示の説明文

戻る

Page Top