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トップページ原爆の絵胸の傷を洗っていると全身やけどの女性が「私の顔はどんなですか」と聞く

原爆の絵

識別コード GE22-04
絵の内容 胸の傷を洗っていると全身やけどの女性が「私の顔はどんなですか」と聞く
作者名(カナ) 紀川 良子(キガワ ヨシコ)
作者名(英語) Yoshiko Kigawa
当時の年齢 28歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6(時刻)8:30
情景場所 中広町二丁目の自宅前
情景場所旧町名 中広町二丁目
情景場所現町名 中広町
爆心地からの距離 1,500m
ブロック別 十日市・中広地区
作者による説明 **絵の中 
原爆投下直後炊事場にいた私は落ちて来た天井で頭を打ち窓ガラスで胸部に爆風でガラスがさヽり強い裂傷と夛量の出血なので直ちに外に飛び出し私の家に爆弾が落とされたと勘違いした私は「誰か助けてェ」と大声で叫んだのですがなんと外は一面広場の様な感じで広島市の中心まで見える様な有様でしたので驚きました。又家にかけこんで救急カバンを取って持ちましたが母と息子は部屋の天井の下敷になっているのでそれを一生懸命出すのに胸部の裂傷で力が入らないまヽ天井をさげて二人を這い出させましたが血がポトポトと流れ落ちて来ました。娘は表の間の窓の処で一人ポツンと外傷もなく坐っていました。
私は外に出てポンプをやっと押して水を出し胸の傷を洗いガーゼを当て三角巾をしようとしましたが手が上らず困っている時に前に来た女の人が「私の顔はどんなですか」と顔と手に同じようにぶらさがっている皮をみせて立っている人が誰か判らず「貴女はどなたですか」と尋ねますと「森川ですよ」と遠縁に当る人は申され二度驚きましたが私はその人に「大丈夫ですよ心配しなさんな」と言って私の三角巾の後を結んで貰いましたが後から聞きましたがその奥様は全身火傷で遂に死なれたと聞きました。その時の悲惨な姿を思い出すと、胸がうずく様です。自宅から逃げる途中も全部そんな姿で会いました。
川の中へ「熱いよゝ」と飛び込んでいる人が一杯でしたが生地獄さながらの世の中でした。
紀川 良子 58才
サイズ(cm) 36×25.5
展示の説明文

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