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トップページ原爆の絵「炎上する逓信局、傷ついた人々」(GE11-33)解説文

原爆の絵

識別コード GE20-29
絵の内容 「炎上する逓信局、傷ついた人々」(GE11-33)解説文
作者名(カナ) 井手本 義夫(イデモト ヨシオ)
作者名(英語) IDEMOTO Yoshio
当時の年齢 39歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6(時刻)8:15
情景場所 広島逓信局
情景場所旧町名 基町
情景場所現町名 東白島町
爆心地からの距離 1380m
ブロック別 基町・白島地区
作者による説明 **絵の中
井手本義夫(69才)

昭和20年8月6日午前8時15分自分は上図右側の建物2階経理部の南端に近いA点で被爆した。席は窓際より約4m位隔てた場所にあったため火傷は免がれたが左上半身に部厚い硝子の破片が散弾の如く突入し無数の裂傷をうけ出血のため一時失心しそうな状態であったが第二弾の投下を慮り暫時室内の安全と思われる処に退避していた。その内南隣にある陸軍兵器庫の火災から飛んで来た火粉が室内に散乱した木片や紙に点火したが消火作業が出来る人は一人もない為忽ち室内に拡がる火勢となったので取敢えず裏庭に避難した。概ね9時頃であったと思う。当日局の附近では相当年輩の召集兵が上半身裸、半ズボン姿で建物疎開の作業中被爆したと思われる方達がだるまの如く火傷し力なく歩いている人、水を求めさまよっている人、もがき苦しんで倒れている人など沢山あり宛らこの世の生地獄の有様であった。その内特に自分の脳裡に焼付いているのは脇胸のあたりに径10cm位の穴があき内部の臓器の動きが見える程の大けがをした人があまりの苦しさに堪えかねて、煉瓦をもって自らの額をうち自殺を計っておられる姿であった。この思い出深い局舎も老朽化のため近く取り壊しの運のようで原爆記念が又一つ姿を消すか感無量である。
サイズ(cm) 49×54
展示の説明文

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