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トップページ原爆の絵水槽にもたれ掛かる黒焦げの死体と手足がバラバラになった子供の死体

原爆の絵

識別コード GE17-18
絵の内容 水槽にもたれ掛かる黒焦げの死体と手足がバラバラになった子供の死体
作者名(カナ) 法貴 みはる(ホウキ ミハル)
作者名(英語) HOKI Miharu
当時の年齢 35歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 紙屋町付近
情景場所旧町名 紙屋町
情景場所現町名 紙屋町
爆心地からの距離 200m
ブロック別 紙屋町・本通地区
作者による説明 **絵の中
水そう
**別紙(絵に貼付)
眞黒い大粒のヒョウの様なものが降った。京橋川の中で両側から飛び散る火の子をさけ乍ら燃え終るのを待って曲りくねった電車の線路を伝ってやっと紙屋町まで帰ったのは午後〇時過ぎ、まだ土は熱くて熱くてとても家の傍まで行けない。ア…水槽の中で○家の主人が如何にも苦しそうにもがいて眞黒こげになっておられる。誰か水を求めてかぶさって黒こげになってゐる。ア…あれは我が子にまちがいあるまい。ア…あれは○家の叔母さん。おねえさん。あれは通行人らしい。ア…罪もない隣の子供さん三人が手、足、胴バラバラになって…可愛そうにそしてその四五日後に庭の松の木の燒け残りへ、両親は親せきの家で死にましたと書いてあった。あゝお隣は一家全滅です。又あちらの燒残った石垣にはキズもない娘さんが二人「おばさん水を頂戴…」といふ。夢中で燒けたゞれてゐる人に水を与えてゐる私は「こゝへ呑みに来なさい」「でも足が立たないの…おばさん収容所へ連れて行って…」「今どこにあるか判らないし兵隊さんが連れに来て下さるから待ってゐなさいよ」筆にも言葉にも現わせない…この悲惨な恐ろしい有様は私の脳裏にはっきり燒き付いてゐます。三十年後の今思い出しても髪の毛が一本立になる様な。目頭が熱くなりたまらなく胸をえぐられる様な気持。残念で残念でたまらない…地球のすみずみまでひびく様な大声をはり上げてもまだまだ足らない。

法貴みはる
サイズ(cm) 51×54
展示の説明文

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