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トップページ原爆の絵あたりは暗く手さぐりでさまよう私。気絶している母を起こし、妹を捜す。

原爆の絵

識別コード GE14-15
絵の内容 あたりは暗く手さぐりでさまよう私。気絶している母を起こし、妹を捜す。
作者名(カナ) 小笠原 春子(オガサワラ ハルコ)
作者名(英語) OGASAWARA Haruko
当時の年齢 13歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6
情景場所 舟入仲町
情景場所旧町名 舟入仲町
情景場所現町名 舟入中町
爆心地からの距離 1,300m
ブロック別 吉島・舟入・観音地区
作者による説明 **絵の中
2
何秒たったか、何分過ぎたか解らない
我れに、返った時には伏せていた。私の体は降って来た、木物の下になっている。無我夢中で起き上がり、立ち上がった時は、辺りは眞暗ら何も見えない。唯々一人死の世界に私が一人立っているようで恐ろしくてゝ手さぐりで光りをもとめ、探がす。この時の気持は誰にも解ってもらえそうもない程恐わかった。気がつくと、下駄もなく、着ていた肌ぎもボロゝとなっていた。
3
その時私は母を思った。母は家の中にいたはず。母は・・・・妹とは・・・妹とは五才 母は四十五才であった
だんゝ辺りが明るくなって来た
家がない。隣りの家もその隣りも、私の廻りに何もない
くずれた家の上に私が立っている
誰もいない。声もない静かなゝ一瞬 無気味な一瞬
ふと目に止った水槽 その中に母がいる!気を失なっている母「お母さんゝ」とゆさぶり起す 母は叫ぶ「栄子がいない、栄子は?栄子と気違い狂人のように叫び妹を探す母
 私 肌着ボロゝ ハダシ 栄子・・・栄子・・・ エイコ・・・エイコ・・・
辺りは暗く泣きゝ手さぐりで、さまよう私  下駄は、ぬげ
**実態調査
だんだんと、あたりが明るくなった。家は皆倒れて街が消た。
サイズ(cm) 38×54
展示の説明文

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