トップページ原爆の絵川の中で助けを求める人 水を求めてたどりついた人
識別コード | GE14-05 |
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絵の内容 | 川の中で助けを求める人 水を求めてたどりついた人 |
作者名(カナ) | 原田 知恵(ハラダ チエ) |
作者名(英語) | Chie Harada |
当時の年齢 | 18歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)9:30~10:00 |
情景場所 | 常葉橋付近 |
情景場所旧町名 | 東白島町 |
情景場所現町名 | 東白島町 |
爆心地からの距離 | 1,550m |
ブロック別 | 基町・白島地区 |
作者による説明 | **裏 八月六日 九時半か十時頃から惨状 火事をさけて一生懸命川端をもとめて来た人だかり、大半が二部隊の兵隊さん点呼の時間でほとんどの方が軍服をボロボロに焼き帽子のあとを残して直射を受けた皮膚は、じゃが藷のゆでた時の皮の様によれよれに皮も身も耳も手もぶらさがって頭髪を帽子のあとをのこしてのっペラボーの赤身の顔に見開いたまゝの目赤むけの口唇、背の皮をきれいにむいて、赤身からほとばじる血、これほどの傷で信じられない程の生きのびる為の精根を生への欲望の偉大な事をまざゝと見た事です。 すでに息絶えた幼子を大切そうに抱いて身にまとう大半をやき傷だらけのまゝ茫然と体をゆする女人、学徒らしい男の子も学生服のはしきれのこして全身をやき虫の息の中で母の名を呼んでいる大粒の黒いどろまじりの雨がしばらく降って、火事の心配をいくらかやわらげてくれた事、其間も風にあふられて木片が火をつけて飛んで来た。敵機の旋回する無気味な爆音はおびえをつのらせる 時間が経つにつれて死の色の近くなる人達が水を求めて虫の声をふりしぼる。私は茶碗のかけらで出来るだけきれいな水を求めて一人、一人のむさぶり取る様にのみ安心して息を取る人を無表情のまゝくりかへした。どこかで、水を飲ますと死ぬぞ・・・・大声でどなっている。その声をしり目に、血をはかんばかりに求める人達に私はもう死んで行く人だせめてこのかわきを満たしてあげようと、あのよろこびに満ちて、充たしゆくのどの音は忘れられない 白島、ニキツに掛った常盤橋と山陽線との間の白島よりの川べりでの惨状 原田知恵 48才 |
サイズ(cm) | 38×54 |
展示の説明文 |