menu

トップページ原爆の絵愛馬にもたれて死んだ馬車屋さん

原爆の絵

識別コード GE13-50
絵の内容 愛馬にもたれて死んだ馬車屋さん
作者名(カナ) 沖田 繁一(オキタ シゲイチ)
作者名(英語) Shigeichi Okita
当時の年齢 43歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/8(時刻)午前
情景場所 横川新橋南詰
情景場所旧町名 広瀬北町
情景場所現町名 広瀬北町
爆心地からの距離 1,320m
ブロック別 三篠・祇園地区
作者による説明 **絵の中
横川橋
この馬車屋さんの顔は見覚えのある人でした、いつも奥さんと二人で働いていられましたが、この日は夫人の姿は見へませんでした、新庄か長束あたりの人だろうと思っていました。
 この場面が強く私の印象に残った理由は、この主人公が、自分も死ぬかも知れない程の苦痛を耐へて、先づ一切の馬具を取除いて、少しでも愛馬の苦痛をやわらげてやろうとの、思いやりが感じ取られたからでした。そうした愛情の甲斐も無く、毎日一処に働いた友は遂に立てなく成りました。以上は、前後の事情を全く知らない私の想像に過ぎませんが、愛馬の首にもたれて、眠ったようなこの人の死体からは意外にも安らぎのようなものさへ感じられたのでした。
一般の被爆者の方が無慙極まるものでしたが、この人馬共に大した外傷が見えないのに絶命していた事は不思議でもあり、又原爆と云うものが常識を越へた怖わさでもあります。
此の現場は新横川橋の南詰の西角でした、昭和二十年八月八日午前中
筆者
沖田 繁一、七三才
追記=前記の橋名は戦後のもので、元は電車の専用橋だったと思います。
サイズ(cm) 38.5×54
展示の説明文 『図録 原爆の絵 ヒロシマを伝える』
〔作者のことばから〕抜粋
愛馬の苦痛をやわらげる
この場面が強く私の印象に残った理由は、この主人公が自分も死ぬかもしれないほどの苦痛を耐えて、まず一切の馬具を取除いて、少しでも愛馬の苦痛をやわらげてやろうとの思いやりが感じ取られたからでした。
8月8日 午前
1,320m/横川新橋南詰
沖田 繁一

戻る

Page Top