トップページ原爆の絵救護所で40数針ぬってもらう。水、水という声が聞こえる。
識別コード | GE07-20 |
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絵の内容 | 救護所で40数針ぬってもらう。水、水という声が聞こえる。 |
作者名(カナ) | 嘉屋 文子(カヤ フミコ) |
作者名(英語) | KAYA Fumiko |
当時の年齢 | 31歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集) |
情景日時 | 1945/8/10頃(時刻)午前中 |
情景場所 | 三菱重工業広島造船所 |
情景場所旧町名 | 江波町地先 |
情景場所現町名 | 江波沖町 |
爆心地からの距離 | 4,480m |
ブロック別 | 吉島・舟入・観音地区 |
作者による説明 | **絵の中 ② 八月十日頃 江波三菱造船救ゴ所。 私は重症で六日夜?夕?運ばれたがホッテおかれた。軽い人から治療が始まった。私は死の方に入ってゐた。数回空襲のため休み休み四十数針ぬってもらった。全身出血で弱りきってゐたが食べるものがない。 ウジが火傷のかさぶたの下にわき 肉をかむ!!肉をかむ!!肉をかむ!!と呼びつづける 水 水 水・・・・ください すぐ倒れて死んだ。 寝てゐる私 顔はれ上り目がひらかない 声がきこえる 水水水・・・・・・・水水水・・・・・・・ 私の横の人は死んでゐる動かない 誰れもかたずけてくれない 一日たって運ぶ時は汁が顔の上におちる **裏 ②八月十日頃 江波三菱造船所内救ゴ所 嘉屋文子 61才 (昭和十六年徴用で県庁に勤務。公務員医師は疎開出来ず、一・八キロ地点で被爆) **実態調査 オバケかユウレイのような焼けただれた人間(生物)が水水をさけんでトボトボ歩いていたのが倒れたと思ったら死んでゐた。死体は何時間もそのままに放置されてゐた。 |
サイズ(cm) | 31×40.5 |
展示の説明文 | 寝ている私。顔は腫れあがり目がひらかない。声がきこえる。水水水…… 水水水…… |