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トップページ原爆の絵家の下敷になって助けを呼ぶ人々を「今すぐ救助隊が来るから」となぐさめながら避難する

原爆の絵

識別コード GE02-19
絵の内容 家の下敷になって助けを呼ぶ人々を「今すぐ救助隊が来るから」となぐさめながら避難する
作者名(カナ) 川西 恒夫(カワニシ ツネオ)
作者名(英語) KAWANISHI Tsuneo
当時の年齢 31歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6(時刻)原爆投下後15分
情景場所 上天満町
情景場所旧町名 上天満町
情景場所現町名 上天満町
爆心地からの距離 1,400m
ブロック別 十日市・中広地区
作者による説明 **裏
日時 原爆投下後15分
場所 広島市上天満町(爆心地より約2キロ)
状況 この朝、自宅の勝手場で洗面していたところを原爆投下。倒壊した家屋の下敷となったが、幸い自力ではい出し、これも下敷となっていた妻も救出して表に出た。見渡す限りの風景は倒壊した建物のみ。絵の左下の防火水槽あたりは小さな道路は消えていた。己斐方面へ避難するのだが、道がなくなっていたの倒壊した建物を、まるで登山のような格好だった。この絵は逃避の途中、この目で見た地獄絵図そのものであった。倒壊した建物の中から、「助けてくれっ」「お願いします、この柱を取りのぞいてください」。あちらこちらの建物の中からの悲痛な声が聞える。手だけ出せる人、顔だけ出せる人、だが戦前の建物は柱も棟も堅牢で、2人や3人の力では太い柱はびくともしない。あまり遠くない場所から火の手があがった。ボヤボヤしていると、こちらが危い。「いますぐ救助隊が来るから待っていなさい」と、慰めの言葉を乱呼しながら太田川を越えていまの清心女学院下の広場へ避難した。
あの建物に埋まった人たちは間もなく襲って来た火魔によって、生きながら火葬にふされたものと思う。
川西恒夫(60才)
サイズ(cm) 25×36
展示の説明文

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