識別コード | SG-0777 |
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絵の内容 | 新兵さんの面会 怖い上官 |
作者名(カナ) | 西岡 誠吾(ニシオカ セイゴ) |
作者名(英語) | Seigo Nishioka |
当時の年齢 | 13歳 |
寄贈者名 | 西岡 誠吾 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
情景日時 | 1940年 |
情景場所 | 工兵隊 |
情景場所旧町名 | 白島北町 |
情景場所現町名 | 白島北町 |
爆心地からの距離 | 2070 |
ブロック別 | 4.基町・白島地区 |
作者による説明 | *絵中 怖い上官 「面会室」内の談話は何時までも賑やかでした。お昼になると各テーブルは弁当を広げて食べ始めました。お母さんが前夜心を込めて美味しい弁当を沢山作ったのでしょう。 残念ながら新兵さんは「規則」で軍隊食以外は食べたり飲んだりすることができません。「面会室」には一人の上官が常に監視をしていました。お母さんが新兵の息子に隠れて少しずつ食べるよう強く勧めますが、新兵さんは上官を恐れて口にすることはありません。 要領のいい新兵さんは上官の目を盗んで食べていました。上官も厳しい新兵時代を体験した兵隊ですから、新兵さんの気持ちはよく知っているでしょう。 上官は家族の談話の雰囲気から新兵が食べ物を口にすることを察します。目を付けた新兵のテーブルの傍に近づき、二三歩行き過ぎると同時に振り返ると、新兵さんが「おはぎ」を口の中に入れていました。 上官はすかさず「こらァ、貴様は・・・」。同時に新兵さんは立ちあがって殴られる受け身の姿勢を取ります。拳骨が数発飛んできます。その都度、新兵さんは崩れた姿勢を正し、飛んだ帽子を被りなおします。 傍の父親は無言で俯いています。母親は「こらえてつか~さい。こらえてつか~さい」と涙声で上官に許しを得ていました。 「面会室」内はし~と静まり返りました。幼子が泣き叫びました。 |
サイズ(cm) | 42×29.7 |
展示の説明文 |