識別コード | SG-0718 |
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絵の内容 | 被爆後を生きる女4 革ジャンの男 |
作者名(カナ) | 西岡 誠吾(ニシオカ セイゴ) |
作者名(英語) | Seigo Nishioka |
当時の年齢 | 13歳 |
寄贈者名 | 西岡 誠吾 |
種別 | 新市民が描いた原爆の絵(その他) |
情景日時 | 1946/2 |
情景場所 | 広島駅付近、愛宕鉄橋 |
情景場所旧町名 | |
情景場所現町名 | |
爆心地からの距離 | |
ブロック別 | |
作者による説明 | *絵中 被爆後を生きる女 4革ジャンの男 四人が楽しく話をしている時、玄関の戸がガラガラと開いて、小太りの男が入ってきました。 顔の血色が良く腹が出て、身に着けた物は高級品。黒い皮ジャンバーに両手をポケットに突っ込み、怖いお兄さんでした。 食べるものも着るものも不自由をしていた時代に相応しくない男でした。 おばちゃんは咄嗟に「お兄ちゃんとミヨちゃんは汽車を見に行こう」と言いながら、慌てて履物をはいて家を出ました。 おばちゃんとミヨちゃんと私の三人は歩いて愛宕の踏切の陸橋に上がりました。 陸橋の上に立ち”忍者”の真似をして「忍者だ」と言えばミヨちゃんも「忍者だ」と真似をします。暫くすると機関車が白い煙を勢い良く吐き出しながら通過すると、その煙が二人を覆い見えなくなります。煙が去ると二人の姿が現れます。 おばちゃんは目を細めて笑っていました。機関車が通る度に何度も「忍者だ」をやりました。 日が傾き寒くなったので私は帰ることにしました。 ミヨちゃんも「帰る」と言うと、おばちゃんは「おかあちゃんはおじちゃん(革ジャンの男)と大事なお話をしているので、もう少ししたら帰ろうね」と言いました。 私が帰りだしたらミヨちゃんは大きな声で「お兄ちゃんバイバイ、また”忍者だ”をしようね」 私は何度も振り返り手を振りました。 向洋の下宿に帰るため汽車に乗り、車窓から陸橋を見上げたら二人はまだ立っていました。 日差しはなくなり、小雪が舞っていました。 |
サイズ(cm) | 42×29.7 |
展示の説明文 |