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トップページ原爆の絵朋ちゃんの思い出2 迷い子

原爆の絵

識別コード SG-0702
絵の内容 朋ちゃんの思い出2 迷い子
作者名(カナ) 西岡 誠吾(ニシオカ セイゴ)
作者名(英語) Seigo Nishioka
当時の年齢 13歳
寄贈者名 西岡 誠吾
種別 新市民が描いた原爆の絵(その他)
情景日時 1935年春
情景場所 西白島町 自宅付近
情景場所旧町名 西白島町
情景場所現町名 東白島町
爆心地からの距離 1400
ブロック別 基町・白島地区
作者による説明 *絵中
朋ちゃんの思い出 2迷い子
引越しをして数日後、私は一人で近所を歩き回りました。好奇心が旺盛でした。
家を出てバス通りを三篠橋方面へ進みました。しばらく行くと、また右に回って細い路地に入り、右折を繰り返して再びバス通りに出ました。
バス通りに出た私は家に帰る方向が分からなくなり、不安な気持ちと同時に泣き出しました。
その時、通りかかった”綺麗なおばちゃん”が「ボクどうしたの?お名前は?おうちは?」と問いかけるが、私が話す内容が理解できませんでした。
”綺麗なおばちゃん”は困ってしまい、私を近くの八百屋に連れて行きました。八百屋のおばさんは「さ~ッ、いらっしゃい」と大きな声を掛けてきました。”綺麗なおばちゃん”は「この子はどこの子でしょうか。迷い子になっているんですよ。大阪弁で話すんですが」すると八百屋のおばさんは「その子は学校(白島小学校)のこっちの西岡さんよ」と答えました。
”綺麗なおばちゃん”は八百屋のおばさんにお礼を言って私と一緒に家に向かいました。母は家の前に立って右や左を見ながら私の帰りを待っていました。私は母の姿を見ると走って行きドンッとぶつかって大声で泣きました。不安な気持ちが爆発しました。
”綺麗なおばちゃん”と母は話が弾みました。”綺麗なおばちゃん”の家は隣り合わせの「柳川商店」で、薪や木炭、ガソリンを販売しており、2人の娘さんがおられることを話していました。

西白島町
柳川 西岡 白島小学校
←みささばし バス通り →ときはばし
八百屋  魚や   肉や

*別紙
今も西白島町のバス通りをクルマで通過する時「ここで迷い子になった」と懐かしく思い出します。
柳川商店があった場所には小さな「質」の看板がありました。末っ子の長男さんが営んでいるのでしょう。
サイズ(cm) 42×29.7
展示の説明文

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