トップページ原爆の絵司令部の建物は倒壊し、庭には数え切れない人が横たわっていた。みな血まみれでまったく動かなかった。
識別コード | NG137-01 |
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絵の内容 | 司令部の建物は倒壊し、庭には数え切れない人が横たわっていた。みな血まみれでまったく動かなかった。 |
作者名(カナ) | 高野 信政(コウノ ノブマサ) |
作者名(英語) | Nobumasa Kono |
当時の年齢 | 18歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | 1945/8/6(時刻)9:00過ぎ |
情景場所 | 第二総軍司令部 |
情景場所旧町名 | 二葉ノ里 |
情景場所現町名 | 二葉の里 |
爆心地からの距離 | 1,790m |
ブロック別 | 牛田・広島駅周辺地区 |
作者による説明 | **絵の中 二葉の里 第二総軍司令部の建物 爆風で全壊全焼した。 営庭 営庭の状況 **別紙 8月6日午前8時15分の現状 私は原爆投下当時、二葉の里、西部第二総軍司令部大本営直属通信隊に所属。 8月6日は宿直のため二階建兵舎の二階にいて、放射熱線により、顔、頭、両手両足、背面上半分が焼けただれ、指先は焼けただれた皮膚がだらりと垂れ下り、両腕は心臓の高さで指先を下方に向け、柳の木の下に出る幽霊の格好である。 衣類も放射熱線の当った箇所は焼けてほとんど原形をとどめない状態で、兵舎も同時に爆風で全壊、しばらくしたら倒壊した兵舎から火の手があがったので危険なため、同僚が私に付き添ってはだしのまま現場を離れ二葉山の中隊の通信防空壕に避難するため、営庭を通った折、目を覆うような地獄図を目のあたりにする。 8月6日午前9時過ぎ頃だったと思う。 髙野信政 75才 男 営庭の状況 司令部の建物が倒壊し、その建物の中から救出されたり、自力で脱出した兵隊や女子軍属でしょう。数えきれない程営庭に横たわっている。 中には腹に穴があき臓器のような物がドロッと出ている者、ある者は片足が切れてない者、また、顔が原形をとどめない程の大怪我をした者。それぞれが血まみれで、そのほとんどの人がピクリとも動かない。生死の程は判明しないが現状は言葉では表現出来ないこの世の地獄図である。 声をかけてあげようにも自分も避難するのが精一杯なので後ろ髪を引かれる気持でその場を去る 今でもその時の惨状は生々しく私の目の奥に焼き付いている。 8月6日午前9時過ぎ |
サイズ(cm) | 25.7×18.4 |
展示の説明文 |