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トップページ雑誌群像 9月号 2021.9.1

雑誌

識別コード Z0905G0090014
書名 群像 9月号 2021.9.1
巻数 第76巻第9号
著者
出版者 講談社
出版地 東京
出版国 日本(JP)
出版年 2021/09/01
言語区分 日本語 jpn
頁数 660
大きさ (cm) 21
ISSN
目次 創作
新連載
第二次大戦下のアメリカ。どの州にも属さない「Y地」と呼ばれる研究所がある街で、新しい生活が始まる。
新「古事記」an impossible story …村田喜代子 006
中篇一挙
男は語りはじめる。忘れていた、とは言えない。許されざる罪。男を黙らせることは誰にもできない。野間文芸新人賞第一作。
石を黙らせて …李龍徳 246
連作完結
恋人役を演じた彼女に、優也は想いを告げた。劇団員6人が恋をしたヒカリとの日々を振り返る文集が、完成の時を迎える。
ヒカリ文集(5) …松浦理英子 224
芥川賞受賞記念
今年第64回群像新人文学賞当選作となった『貝に続く場所にて』が、第165回芥川龍之介賞を受賞。筆者の全貌に迫るロングインタビュー。
石沢麻衣への15の問い …017
小特集
翻訳と詩
英語圏で活躍する編集者であり詩人でもあるフリーマン。彼の詩を日本で初めて紹介する。
『公園』より五編
 犠牲/元バスケットボール選手たち/終夜営業/冬の日記/世界の果てのディナー …ジョン・フリーマン 柴田元幸 訳 030
批評/エッセイ
苛烈な記憶は世代、言語をも越え、「いま」と切に結びつく。
アメリカと祖父のシベリア …阿部大樹 040
Hiromi Kawakamiは英語圏でどう読まれているのか。文芸ピープルが語りあう。
川上弘美と七人の英訳者たち …辛島デイヴィッド 048
翻訳は書かれなかったことの地層を掘る営みでもある。引用された一文から展開するファン・ジョンウン論。
物語の足場を探る …斎藤真理子 075
書くことと食べること、日本語とフランス語の間の「翻訳」。
料理の物語を聞かせて …関口涼子 082
古井由吉の「翻訳」と「創作」の関係に迫り、言葉の深淵をのぞきこむ。
言葉の音律に耳を澄ます―古井由吉と翻訳 …築地正明 089
フィンランド語の翻訳者が「マイナー」のステレオタイプを切り崩す。
マイナーと呼ばれて …古市真由美 …103
言葉の硬度、湿度、温度の微調整、人称、作品との距離感…両ジャンルを翻訳する違いと醍醐味。
フィクションとノンフィクションを翻訳する …古屋美登里 110
文芸文庫 通信拡大版/インタビュー
翻訳歴60年にして現役。ヘンリー・ジェイムズの長編の新訳から、大家の翻訳人生が見えてくる。
読みやすい翻訳で「作家らしさ」を伝える …行方昭夫、聞き手 平石貴樹 116
小特集
戦争の創作
1970年、春。新入社員だったわたしのブーツを褒めた役員は、敗戦前夜のあの事件を生きのびた井田中佐だった。映画『日本のいちばん長い日』を軸に、二人の老人は再現と代弁を試みる。
光の帝国 …川崎徹 131
批評/エッセイ
日本統治下の台湾―。津島佑子が見つめた、植民という非対称性のもとで生じる「野蛮」の発露。
現在完了形の近未来―津島佑子『あまりに野蛮な』を読む …木村朗子 167
去年の今頃、私は1945年の広島を生きていた。戦争体験者からの学びを多くの人と共有する方法を考える。
1945ひろしまタイムラインから考えたこと …久保田智子 186
連綿と書き継がれるアメリカ戦争小説。「物語」との距離を測りつづけてきた歩みを辿る。
Thank You for Your Service-アメリカ戦争小説の系譜 …諏訪部浩一 197
インタビュー
相次いで逝った「昭和史の語り部」と「知の巨人」。二人が突き詰めたもの、最後に危惧していたこととはなにか?
戦争体験の継承とノンフィクションの地平
―半藤一利さんと立花隆さんの残したもの …保阪正康、聞き手 井上亮 209
ノンフィクション
「緊急事態」により顕れた、修復しがたい亀裂。十年間の歳月を経て、分断された夫婦はどのようにして「最接近」を果たしたのか。
2011~2021 視えない線の上で 長いエピローグ …石戸論 322
批評
人類誕生以来の問い、世界の構造とは何なのか。タルコフスキーは存在から世界に向けて、問いと真理を移調させる。
タルコフスキーの〈奇跡〉 …樫村晴香 345
カンヌ映画祭で脚本賞受賞。『ドライブ・マイ・カー』の繊細さを掬い取る批評。
『ドライブ・マイ・カー』の奇跡的なドライブ感について …三浦哲哉 336
Article
“大谷さん”からNPBまで。2021年前半戦の見どころは何だったのか。
2021年前半戦 MLB,NPB観戦日記 …高山羽根子 360
最終回
ついに戒厳令が発令される。消えつつある「1979年の韓国」を描くメモワール、完結。
戒厳(10) …四方田犬彦 365
コラボ連載
DIG現代新書クラシックス(9)「教養書を読む」とはどういうことか? …山野弘樹 396
連載
水納島再訪(2)…橋本倫史 402 
はぐれんぼう(14)…青山七重 440
ゴッホの犬と耳とひまわり(20)…長野まゆみ 449
鉄の胡蝶は記憶は夢に歳月に彫るか(37)…保坂和志 458
二月のつぎに七月が(38)…堀江敏幸 479
ケアする惑星(2)…小川公代 490
食客論(3)…星野太 500
世界と私のA to Z(5)…竹田ダニエル 516
言葉の展望台(5)…三木那由他 522
スマートな悪 技術と暴力について(6)…戸谷洋志 528 
こんな日もある 競馬徒然草(7)…古井由吉 534
旋回する人類学(7)…松村圭一郎 538
ポエトリー・ドッグス(8)…斎藤倫 544
マルクスる思考(11)…斎藤幸平 550
現代短歌ノート二冊目(12)…穂村弘 577
日常の横顔(11)…松田青子 555
日日是目分量(13)…くどうれいん 559
歴史の屑拾い(17)…藤原辰史 563
「近過去」としての平成(18)…武田砂鉄 568
「ヤッター」の雰囲気(18)…星野概念 573
星占い的思考(18)…石井ゆかり 580
辺境図書館(19)…皆川博子 584
国家と批評(17)…大澤聡 590
<世界史>の哲学(135)…大澤真幸 610
文芸文庫の風景(9)…大山海 表2
極私的雑誌デザイン考(20)…川名潤 588
随筆
俺が殺してきた奴らの群像 …東千茅 394
三十一センチ …平岡直子 514
書評
『アンソーシャル ディスタンス』金原ひとみ …郷原佳似 626
『最後の挨拶His Last Bow』小林エリカ …小竹由美子 628
『マチズモを削り取れ』武田砂鉄 …西口想 630
『植物忌』星野智幸 …長瀬海 632
『枝の家』黒井千次 …三浦雅士 634
創作合併
「教育」遠野遥
「ブラックボックス」砂川文次
「折りの痕」中西智佐乃
…………高山羽子・倉本さおり・矢野利裕 640
第65回群像新人文学賞応募規定 …目次裏
執筆者一覧 …658
各号備考

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