| 識別コード | 9304-0018 |
|---|---|
| 資料名 | 妊産婦手帳 |
| 資料名（英語） | Expectant mother's handbook |
| 寄贈者（カナ） | 國府 幸代（コクフ ユキヨ） |
| 寄贈者（英語） | Yukiyo KOKUFU |
| 受入年月日 | 2012/08/06 |
| 寸法（幅×高さ×奥行）（mm） | 210×150 |
| 寸法（その他） | |
| 被爆地（旧町名） | |
| 被爆地（現町名） | |
| 爆心地からの距離（m） | |
| 数量 | 1 |
| 内容 | 寄贈者の母・國府孝(たか)さんが、兄・明生(はるお)さんを妊娠中に取得した妊産婦手帳。1943(昭和18)年8月30日交付。京都市。1945(昭和20)年8月6日、広島駅で切符を購入しようと待っていた寄贈者の父・峯雄(みねお)さん(当時32歳)は、妻・孝さん(当時25歳)、と息子の明生さん(当時1歳5カ月)とともに被爆した。着物を脱いで授乳していた孝さんは、腕にひどい火傷を負い、抱かれていた明生さんは、全身黒焦げとなっていた。3人は、なんとか列車で実家のある京都へ戻り、孝さんの父親らによって、病院に運ばれた。孝さんの火傷の傷は大きく凄惨で、看護婦が気を失うほどであった。そして、その姿を見た知人が後に、墨の人形のようだったと語るほどの火傷を負った明生さんは、治療の甲斐なく8月13日に亡くなった。その後、峯雄さんと孝さんはどうにか回復したが、孝さんの腕の火傷は、ケロイド化し、どんな治療を受けても治らず、85歳で亡くなるまで、壮絶な痛みとかかゆみに苦しめられた。 |
| ブロック別 | |
| 展示説明文 | 妊産婦手帳 寄贈／國府幸代氏 寄贈者の母・國府孝さんが､息子の明生ちゃんを妊娠中に取得したもの｡1943年(昭和18年)8月30日交付｡ 孝さん(当時25歳)は､夫の峯雄さん(当時32歳)､明生ちゃん(当時1歳5カ月)と共に広島駅で被爆しました｡着物を脱いで授乳していた孝さんは腕にひどいやけどを負い､抱かれていた明生ちゃんは全身に大やけどを負いました｡3人は､なんとか実家のある京都へ戻り､病院に運ばれました｡孝さんの傷は大きく､看護婦が気を失うほどでした｡明生さんは､知人が後に､｢炭の人形のようだった｣と語る程の大やけどを負っており､懸命の治療の甲斐なく､8月13日に亡くなりました｡その後､峯雄さんと孝さんはどうにか回復しましたが､孝さんの腕のやけどはケロイド化してどんな治療を受けても治らず､85歳で亡くなるまで､壮絶な痛みとかゆみに苦しめられました｡ |
| 展示説明文（英語） | Expectant mother's handbook Donated by Yukiyo Kokufu Taka Kokufu, the donor's mother, received this handbook when pregnant with her son, Haruo. It's dated August 30, 1943. Taka (then, 25) was exposed to the bomb at Hiroshima Station together with her husband, Mineo (then, 32), and Haruo (then, 17 months). Taka had been wearing a kimono and was breastfeeding at the time. She had serious burns on her arm and Haruo's entire body was badly burnt. The three somehow managed to return to their parent's house in Kyoto and were taken to a hospital, where Taka's wounds were severe enough to make the nurse faint. Haruo's burns were so bad that an acquaintance remarked that he looked like a doll made of coal, and he died on August 13 despite the exhaustive care he received. After some time Taka and Mineo were able to recover, but untreatable keloid scarring formed over the burns on her arm and continued to cause fierce pain and itchiness until the time of her death at 85. |
| 資料性質 | 被爆関連資料 |