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トップページ被爆資料疎開日記(初等科第六学年)

被爆資料

識別コード 9201-0166
資料名 疎開日記(初等科第六学年)
資料名(英語) Diary in Days of Evacuation (Sixth-Grader of an Elementary School)
寄贈者(カナ) 大牟田 章(オオムタ アキラ)
寄贈者(英語) OOMUTA Akira
受入年月日 2017/8/10
寸法(幅×高さ×奥行)(mm) 135×183
寸法(その他)
被爆地(旧町名)
被爆地(現町名)
爆心地からの距離(m)
数量 1
内容 呉市の荒神町国民学校6年生だった大牟田章さんは、1945年(昭和20年)6月9日に広島県高田郡井原村(現在の広島市安佐北区白木町大字井原)の養泉寺へ学童集団疎開した。この日記は、疎開先に兄の稔さんから届いた「日記をつけるように」と書かれた手紙をきっかけに7月3日から始まり、8月13日まで続いている。田植えや道路の草取り、炊事のために薪を取りに行ったことなど疎開先での様子が記されている。
8月6日の日記には、原爆のさく裂による閃光を目撃し、爆音を聞いたこと、上空を旋回するB29や落ちてくる落下傘、立ち昇るきのこ雲の様子が記されている。
章さんは8月25日頃、疎開先に迎えに来た兄の稔さんと共に呉へ戻った。疎開先から戻る時に駅から自宅に送った教科書や学用品は行方不明となり、大事に持っていた日記だけが残った。
ブロック別
展示説明文 疎開日記(初等科第六学年)
寄贈 大牟田章
国民学校6年生だった大牟田章さんは、高田郡井原村へ学童疎開していた。

8月6日 月曜日 晴天
(中略)
突然下の方で「火事だ火事だ」と言う声が聞こえた。
急いで竹をかついでお寺の方へ走っていくと
皆が「落下傘だ落下傘だ」とさわぎ立てて居るのでよく見ると
遥か向うの山の方から驚くほど煙が立ちのぼっている。
しかもその煙は赤みを帯びている。
その煙を縫って三つの落下傘が静かに落下しつつあった。
しばらく見ているうちに山の峯へかくれてしまったので、又本堂の方に入っていると、
又もや皆が「入道雲のようなやつが出た」と言っている。
僕が飛び出した時には、もう相当大きなかたまりになっていた。
然もそれがとても速い速度で むくむくとふくれあがっているではないか。
展示説明文(英語) Diary in Days of Evacuation (Sixth-Grader of an Elementary School)
Donated by Akira Omuta
Akira Omuta, a sixth-grader of an elementary school, had been evacuated to Ibara-mura Village of Takada District, together with his classmates.

Monday, August 6, Fine
(---)
Suddenly, I heard someone shouting from below, “Fire! Fire!”
I rushed to the temple with bamboo on my shoulder.
Everyone was shouting “Parachutes! Parachutes!” Looking carefully toward the faraway mountains, I saw an enormous cloud of smoke rise high. The smoke was reddish. I saw three parachutes come down quietly in the middle of the smoke.
I watched them for a while, but they disappeared behind the mountain ridges, so I went into the temple’s main hall.
Then, again, everyone said, “Something like cumulonimbus is forming.”
When I rushed outside, it had already grown into a very large piece.
What’s more, it was ballooning very, very quickly.
資料性質 戦中資料

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