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トップページ被爆資料遺骨代わりに持ち帰った溶けた硬貨の塊

被爆資料

識別コード 8103-0029
資料名 遺骨代わりに持ち帰った溶けた硬貨の塊
資料名(英語) Lumps of melted coins taken home in place of cremated ashes
寄贈者(カナ) 大後戸 エミコ(オオセド エミコ)
寄贈者(英語) Emiko Osedo
受入年月日 2007/10/23
寸法(幅×高さ×奥行)(mm)
寸法(その他) 20φ×35、20φ×28
被爆地(旧町名)
被爆地(現町名)
爆心地からの距離(m)
数量 2
内容 大後戸エミコさん(当時16歳)は、8月7日、職場の同僚を捜すため広島市内に入った。市内中心部では、あらゆるものが燃えつくされ、人々が混乱している中ですでに同僚は亡くなっており、遺体を火葬して翌日遺骨を持って白木町に帰ることになった。8日の帰宅途中、大後戸さんは座り込んでいる男性に出会った。その男性は、銀行に勤めていた娘を捜すため、娘さんの勤務先付近で捜したものの遺骨すら見つからず、その場に落ちていたこの焼け焦げた貨幣の塊を拾って帰宅する途中だった。大後戸さんは、疲れ果てた様子の男性から水をくださいと頼まれ、水筒の水をあげるとその男性は娘の遺骨代わりに持ち帰るはずだったこの貨幣の塊を大後戸さんがお礼を断ったにもかかわらず手渡した。その後、大後戸さんはこの貨幣の塊を大切に保管していた。
ブロック別
展示説明文 大後戸エミコさん(当時16歳)は、8月7日、白木町から職場の同僚を捜すため入市。亡くなった同僚の遺骨を持ち、翌日帰宅する途中、行方不明の娘を捜す男性に会いました。その場に座り込み、疲れ果てた様子の男性から「水をください」と頼まれたエミコさんが水筒の水をあげると、男性はお礼にと、娘の遺骨代わりに持ち帰るはずだったこの硬貨を手渡しました。その後、エミコさんはその男性のことを気遣いながら、この硬貨の塊を大切に保管していました。
展示説明文(英語) Emiko Osedo (then, 16) came to Hiroshima City on August 7 to look for a co-worker from Shiraki-cho. She was returning home the next day carrying the ashes of her deceased co-worker when she met a man looking for his missing daughter. The man, sitting down and looking completely exhausted, asked Emiko, "Can you give me some water?" When she gave him water from her canteen, the man thanked her and handed her these lumps of melted coins that he was taking home in place of his daughter's ashes. She often wondered what became of that man and carefully guarded the lumps of melted coins ever since.
資料性質 被爆資料

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