| 識別コード | 7203-0009 |
|---|---|
| 資料名 | 遺髪 |
| 資料名（英語） | Hair of the Deceased |
| 寄贈者（カナ） | 新河 秀子（シンカワ ヒデコ） |
| 寄贈者（英語） | SHINKAWA Hideko |
| 受入年月日 | 2015/07/17 |
| 寸法（幅×高さ×奥行）（mm） | 53×45×22 |
| 寸法（その他） | (ケース) |
| 被爆地（旧町名） | 松原町 |
| 被爆地（現町名） | 松原町 |
| 爆心地からの距離（m） | 1900 |
| 数量 | 1 |
| 内容 | 開内守さんは、松原町で被爆した。呉にいた守さんの父母、妻の留子さん、長女の4人は、守さんを心配し、小さなおむすびと水筒を持って入市した。毎日呉から広島に通い、4～5日捜し回ったが、守さんを見つけることはできず、父母は妊娠中だった留子さんに「(守は)見つからんけえ、腹の子もおるし、諦めんか」と言った。しかし、留子さんは諦めきれず、一目守さんに会いたいと、父母に「もう一日だけ捜しに行きたい」と頼んだ。そして6日目、4人はまた入市した。留子さんは「守さん」「守さん」と叫び、必死になって守さんを捜した。ようやく会えた守さんは、やけどで体がずるずるになり、真っ黒になっていて、顔が前にあるのか後ろにあるのかわからないような状態だった。留子さんは、持っていたおむすびを食べさせたが、守さんはごぼっと吐いてしまった。 8月11日、守さんは亡くなった。4人は広島で守さんを荼毘に付し、お骨を呉に持って帰ってお墓に納めた。 これは守さんの遺髪。形見の品として、留子さんが大事に保管していた。 |
| ブロック別 | 牛田・広島駅周辺地区 |
| 展示説明文 | 遺髪 寄贈／新河秀子氏 爆心地から約1,900ｍ 松原町 開内守さんは､松原町で被爆｡呉にいた守さんの両親､妻の留子さんたちは､守さんの身を案じ､小さなおむすびと水筒を持って入市しました｡毎日広島に通い､捜しまわりましたが守さんを見つけることはできず､両親は身重の体だった留子さんに「見つからんけえ､諦めんか」と言いました｡しかし､留子さんは諦めきれず､どうしても一目守さんに会いたいと､「もう一日だけ捜しに行きたい」と頼みました｡そして6日目､「守さん」「守さん」と叫び､必死に捜した留子さんが､ようやく見つけた守さんは､やけどで体がずるずるになり､真っ黒になっていて､体の前後も分からないような状態でした｡留子さんは､持っていたおむすびを食べさせましたが､守さんはごぼっと吐いてしまいました｡8月11日､守さんは亡くなりました｡ |
| 展示説明文（英語） | Hair of the Deceased Donated by Hideko Shinkawa Approx. 1,900m from the hypocenter Matsubara-cho Mr. Mamoru Hirakiuchi was exposed to the A-bombing while living in Matsubara-cho. Worried about his life and death, his parents and his wife Tomeko in Kure, entered Hiroshima with small rice balls and canteens. Although they went to the city every day and searched for Mamoru in many places, they could not find him. His parents told Tomeko, who was pregnant at the time, “We cannot find him anywhere. We had better give up on him.” Nevertheless, Tomeko could not simply give up and wanted to see him again by any means possible. She asked his parents to allow her to go to Hiroshima just one more day to search for him. On the sixth day, shouting “Mamoru-san! Mamoru-san!” Tomeko engaged in a frantic search, and finally found him. His body had turned black with no skin remaining due to burns, and there was no way of distinguishing his front from his back. Tomeko helped him eat a rice ball, but he vomited it up. On August 11th, he died. |
| 資料性質 | 被爆資料 |