識別コード | 2302-0022 |
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資料名 | 水筒 |
資料名(英語) | |
寄贈者(カナ) | 新井 好雄(アライ ヨシオ) |
寄贈者(英語) | ARAI Yoshio |
受入年月日 | 2022/08/15 |
寸法(幅×高さ×奥行)(mm) | 170×240×85 |
寸法(その他) | 紐込みのサイズは、170×610×85 |
被爆地(旧町名) | 皆実町一丁目 |
被爆地(現町名) | 皆実町一丁目 |
爆心地からの距離(m) | 2200 |
数量 | 1 |
内容 | 船舶通信隊補充隊(通称:暁16710部隊)に所属していた新井好雄さん(当時19歳)は、皆実町一丁目にあった船舶通信隊補充隊の部隊兵舎2階で被爆した。物凄い轟音と共に二段ベッドから落ち、廊下へ放り出され、階段を転げ落ちた。気を失い、気が付くと右手と腕を負傷していた。建物は潰れ、負傷した同僚は口から血を吐き出し、ピクピクと痙攣していた。町並みは一変しており、負傷した新井さんは比治山で待機することとなった。 「比治山橋方面から避難民がぞろぞろ来る。どれもこれも皆物凄い有様だ。衣服は焼け、裂け、髪も焼し、露出部は光線による火傷で赤く焼けただれて居る。皆比治山目指して来るのだ。雀も羽根が焼けてとべず歩いて居る。比治山はこれら避難人で一杯。これらの人の泣き声ウメキ声、これに交って、兵隊さん水おくれと云ふ子供の声。実に何とも云へない正に地獄絵図。其のままの光景であった。」(新井好雄さんの手記より) 新井さんの水筒には、皆が「水をくれ、水をくれ」としがみつき、水を飲ませてやると、次々と死んでいった。「水を飲ませると死ぬ。水をやってはいけない。」と言われ、水を捨てるしかなかった。この水筒はその時に使っていたもの。その後、新井さんは復員する9月24日まで救援救護活動などを行った。 |
ブロック別 | 9.皆実・宇品地区 |
展示説明文 | |
展示説明文(英語) | |
資料性質 | 被爆資料 |