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被爆資料

識別コード 3108-0054
資料名 バックル
資料名(英語) Buckle
寄贈者(カナ) 新井 栄二(アライ エイジ)
寄贈者(英語) Eiji Arai
受入年月日 2006/07/28
寸法(幅×高さ×奥行)(mm) 60×33×10
寸法(その他)
被爆地(旧町名)
被爆地(現町名)
爆心地からの距離(m)
数量 1
内容 商談のため下関から広島へ来ていた新井庫次郎(あらいくらじろう)さん(当時40歳)は、己斐の商談先で被爆した。ごう音とともに崩れてきた家の下敷きになったが、やっとのことで抜け出した。逃げる途中、大怪我をした30歳くらいの男性が腹を押さえてうずくまっていた。水を欲しがる男性に持っていた水筒の水を飲ませ、住まいと名前を聞いたが、住まいが広島市内であることは分かったものの、男性が苦しい息の下、答えた名前を聞き取ることができなかった。男性は庫次郎さんに何かを手渡し、息を引き取った。血がべっとりとついていたので水をかけると、ベルトのバックルだった。その後、庫次郎さんは8月17日に下関に帰りついた。広島に大型爆弾が落とされ大変なことになっていると聞き、亡くなったものと半ばあきらめていた家族は、驚き、大変喜んだ。あまりに悲惨な光景を見た庫次郎さんは、被爆のことを語ることはほとんどなかったが、94歳で亡くなる1年位前、急に息子の栄二さんにこのバックルを託し、そのいわれを語った。1936(昭和11)年のベルリンオリンピックのマークが入ったこのバックルを託された栄二さんは、もし遺族が見つかれば、ぜひ遺族に渡したいと考え、資料館に託すことにした。
ブロック別
展示説明文 寄贈者の父・新井庫次郎さん(当時40歳)が、逃げる途中に水を分け与えた男性から手渡されたものです。庫次郎さんが身元を聞きとれないまま、重傷だった男性は、庫次郎さんの腕の中で亡くなりました。庫次郎さんは亡くなる1年前、息子の栄二さんにこのバックルを託し、いわれを語りました。1936(昭和11)年のベルリンオリンピックのマークが入ったこのバックルを託された栄二さんは、もし遺族が見つかれば、ぜひ渡したいと考え、当館に託されました。
展示説明文(英語) This buckle was handed by an unknown man to the donor's father, Kurajiro Arai (then, 40) when Kurajiro shared water with him as they fled. Before Kurajiro heard his name, the seriously injured man died in his arms. Kurajiro kept this buckle and told the story to his son Eiji just one year before he passed away. The buckle is engraved with the logo of the 1936 Berlin Olympics, and Eiji donated it to this museum hoping it might be seen by and returned to the man's family.
資料性質 被爆資料

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