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被爆資料

識別コード 3107-0045
資料名 革脚絆
資料名(英語) Leather gaiters
寄贈者(カナ) 松井 順子(マツイ ジュンコ)
寄贈者(英語) Jyunko MATSUI
受入年月日 2011/06/11
寸法(幅×高さ×奥行)(mm)
寸法(その他) 各110φ×300
被爆地(旧町名) 皆実町二丁目
被爆地(現町名) 皆実町一丁目
爆心地からの距離(m) 2200
数量
内容 東京から召集され、見習士官として暁部隊に所属していた松井統治(まついとうじ)さん(当時23歳)は駐屯地(皆実国民学校)の営庭の中央で軍刀を抜いて「右へならえ!」と整列の号令をかけた瞬間に被爆した。大地が裂けるような大爆発が起き、爆風で営庭の真ん中から10m以上の距離を体ごと吹き飛ばされた。ガソリンをかけられ、火をつけられたような熱さに襲われ、地面をのたうちまわった。気がつくと、あたりは真っ暗で、体の下には抜き身の軍刀があった。革脚絆も半分黒く焦げていた。松井さんの左顔面は火傷で皮ふは黒紫、左目はほとんど開いていないほど水ぶくれになっていた。その後、酷暑の中、遺体収容の作業に従事した。作業は悲惨を極め、遺体のむごさにも死臭のひどさにも反応しないほど感覚が麻痺していった。そのころ元気な者が突然発熱し、紫斑が出来、脱毛して亡くなり始めた。倦怠感が続いていた松井さんは毎朝髪を引っ張って確かめる不安な日々を送った。革脚絆は被爆した時に身に着けていたもの。
ブロック別 皆実・宇品地区
展示説明文 軍刀、革脚半、現認証明書
寄贈/松井 順子氏
爆心地から2,200m 皆実町二丁目(現在の皆実町一丁目)
寄贈者の夫・松井統治さん(当時23歳)は、見習士官として船舶通信補充隊に所属しており、皆実国民学校の校庭で被爆しました。10m以上吹き飛ばされ、ガソリンをかけられ火をつけられたような熱さに地面をのたうちまわり、気がつくと、左顔面にやけどを負い、皮膚は黒紫、左目はほとんど開かないほどの水ぶくれになっていました。この軍刀と革脚絆は、統治さんがその時に身につけていたものです。それでも酷暑の中、統治さんは遺体収容の作業に従事しました。作業は悲惨を極め、遺体のむごさにも死臭のひどさにも反応しないほど、感覚が麻痺していきました。さらに、外傷もなく元気だった人が突然発熱し、紫斑ができ、脱毛して亡くなり始めたため、倦怠感が続いていた統治さんも不安な日々を過ごしました。
展示説明文(英語) Military sword, leather gaiters, eyewitness certificate
Donated by Junko Matsui
2,200m from the hypocenter Minami-machi 2-chome (now, Minami-machi 1-chome)
Toji Matsui (then, 23), the donor's husband, was an apprentice officer assigned to the Ship Communications Reserve who experienced the atomic bombing from the schoolyard at Minami Elementary School. He was blown back over 10m and writhed on the ground experiencing a heat so intense it was as if he had been doused in gasoline and lit on fire. When he regained consciousness, the left side of his face was burnt, his skin had turned a dark purple, and he had developed a blister so big that he could barely open his left eye. Toji was wearing this sword and these gaiters at that time. Despite the intense heat, he was put to work removing corpses. It was extremely miserable work, and he gradually became numb to it, unable to react to the tragedy of the victims and the putrid smell of their corpses. Moreover, since healthy people with no visible wounds suddenly started experiencing fever, purple spots, and hair loss before dying, a weary Toji nervously passed his days.
資料性質 被爆資料

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