| 識別コード | 3102-0116 |
|---|---|
| 資料名 | 被爆時にはいていたズボン |
| 資料名（英語） | Trousers Worn at the Time of the Atomic Bombing |
| 寄贈者（カナ） | 島本 行明（シマモト ユキアキ） |
| 寄贈者（英語） | SHIMAMOTO Yukiaki |
| 受入年月日 | 2015/11/11 |
| 寸法（幅×高さ×奥行）（mm） | 510×940 |
| 寸法（その他） | 300×220×86(桐箱) |
| 被爆地（旧町名） | 横川町三丁目 |
| 被爆地（現町名） | 横川町三丁目 |
| 爆心地からの距離（m） | 1800 |
| 数量 | 1 |
| 内容 | 針の職工だった島本秀次郎さん(当時48歳)は、大阪で製針の軍需工場(大阪製針株式会社)を経営していた。自宅は白島にあったが、妻のイセノさんが可部の実家に疎開していたため、可部と大阪の工場を往復する生活をしていた。8月6日の朝、大阪の工場へ向かうところだった秀次郎さんは、横川駅のプラットホームで被爆。一瞬にして爆風により線路を越えるほど吹き飛ばされ、服の前面を焦がした。その後、秀次郎さんは、何千何百という人達と連なり、可部街道を通って逃げた。目が見えない人は前の人の背中を掴み、服が破れ、肉は裂け、皮が剥がれた。秀次郎さんも前の人の背中にすがりながら避難した。秀次郎さんは大きな外傷はなかったが、戦後、白血病と診断された。このズボンは被爆当時に秀次郎さんがはいていたもの。桐の箱に入れて大事に保管していた。当時の事もよく三男の行明さんに語っており、秀次郎さんが亡くなってからは行明さんが引き継ぎ、大切にしていたが、この度、生前の秀次郎さんの希望通り、資料館に預けられた。 |
| ブロック別 | 三篠・祇園地区 |
| 展示説明文 | 被爆時にはいていたズボン 寄贈／島本行明氏 爆心地から約1,800ｍ 横川町三丁目 島本秀次郎さん(当時48歳)は､大阪で製針の軍需工場を経営していました｡妻のイセノさんが広島市郊外の可部町の実家に疎開していたため､可部町と大阪の工場を往復する生活でした｡8月6日の朝､大阪へ向かう途中だった秀次郎さんは､横川駅のプラットホームで被爆｡爆風で一瞬にして吹き飛ばされましたが､幸いにも大きなけがはありませんでした｡ 大きなけがはなかった秀次郎さんでしたが､戦後､白血病と診断されました｡ このズボンは被爆当時にはいていたもので､桐の箱に入れて大事に保管していました｡息子の行明さんに､被爆時の事はよく話しており､秀次郎さんが亡くなってからは行明さんが引き継ぎ､大切にしていましたが､この度､生前の秀次郎さんの希望通り､資料館に預けられました｡ |
| 展示説明文（英語） | Trousers Worn at the Time of the Atomic Bombing Donated by Yukiaki Shimamoto Approx. 1,800m from the hypocenter Yokogawa-cho Mr. Hidejiro Shimamoto (then, 48) ran a needle factory for the army in Osaka. Since his wife Iseno had been evacuated to her parents’ home in Kabe-cho in the suburbs of Hiroshima, he went back and forth between Kabe-cho and his factory in Osaka. On the morning of August 6th, when Hidejiro was on his way to Osaka, he was exposed to the A-bombing on the platform of Yokogawa Station. Although he was blown away instantly by the bomb blast, he fortunately suffered no serious injuries. Nevertheless, Hidejiro was diagnosed with leukemia after the end of the war. This pair of trousers was worn by him at the time of the atomic bombing. He stored the item in a box of paulownia wood and preserved it with considerable care. He often talked to his son Yukiaki about the atomic bombing. After Hidejiro’s death, the trousers were handed down to Yukiaki, who also preserved them with considerable care. As Hidejiro requested before his death, they have recently been donated to the museum. |
| 資料性質 | 被爆資料 |