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トップページ被爆資料ブラウス

被爆資料

識別コード 3101-0205
資料名 ブラウス
資料名(英語) Blouse
寄贈者(カナ) 萩本 トミ子(ハギモト トミコ)
寄贈者(英語) HAGIMOTO Tomiko
受入年月日 2014/7/15
寸法(幅×高さ×奥行)(mm) 500×530
寸法(その他)
被爆地(旧町名)
被爆地(現町名) 土橋町
爆心地からの距離(m) 700m
数量 1
内容 下久保喜久代(しもくぼきくよ)さん(当時23歳)は、電話を借りに寄った自宅近くの会社で被爆。鉄骨の下敷きになりガラス片を浴びた。重傷を負った喜久代さんは、偶然通りがかった近所の男性により、天満橋の上で止まった電車の中に運びこまれた。夕方、父・駒一さんは知らせを受け、喜久代さんの妹・トミ子さん(当時21歳)とともに喜久代さんを迎えにいった。駒一さんが、たくさんの被災者が横たわる電車の中で、「喜久代ー!喜久代ー!」と叫ぶと、喜久代さんは、「あ~・・・」と返事をした。外で待っていたトミ子さんの目の前に現れた喜久代さんは、耳がちぎれ、頭は血だらけ、髪の毛は血のりで固まっていた。喜久代さんを連れて、自宅に帰りついたのは7日の明け方。待っていた母・マキさんは、喜久代さんの姿を見て、泣き崩れた。喜久代さんの着ていたこのブラウスはボロボロで、体にはガラス片が食い込んでいた。一日おきにリヤカーで近所の病院に運んだが、たいした治療を受けることもできず、だんだんと衰弱。8月15日午前10時頃、息を引き取った。喜久代さんは、最後まで行方不明のままの夫の一夫さんのことを心配し続けた。
このブラウスは、裁縫の得意だったトミ子さんが仕立て、結婚する姉・喜久代さんに贈ったもの。真っ白な絹が血で染まり、何度洗ってもその色は落ちることはなかった。
ブロック別 十日市・中広地区
展示説明文
展示説明文(英語)
資料性質 被爆資料

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