識別コード | WH13-007 |
---|---|
絵の内容 | 宇品町の電車道 |
作者名(カナ) | 島川 六男(シマカワ ムツオ) |
作者名(英語) | Mutsuo Shimakawa |
当時の年齢 | |
寄贈者名 | |
種別 | わがなつかしの広島 |
情景日時 | 昭和2年8月頃 |
情景場所 | 宇品町の電車道 |
情景場所旧町名 | 宇品町 |
情景場所現町名 | 宇品神田 |
爆心地からの距離 | 3,900m |
ブロック別 | 皆実・宇品地区 |
作者による説明 | **絵の中 宇品町 海 土手 どぶ川 昭和初期の電鉄宇品線 (昭和2年8月頃) 当時電車御幸橋を渡って右に曲って海岸線の土手下を走っていた。昭和の始め筆者は田舎から広島に出て市内の或る会社に勤める様になった。或る日自転車の荷台に帳簿を積んで元宇品の会社に帰える途中の出来事である。一生懸命ペダルを踏んでいた處何かのはずみでつまづきハンドルを取られて自転車諸共脇のどぶ川に転がり落ちて泥まみれになった。近所の人は何事かと見るし、眞赤になっている所へ、電車が折悪く走って来た。恥かしくて又眞赤になった。その日の大失策は中々忘れられない。 当時、千田町の夜学校に通っていた。終了して元宇品の兄の家に帰えるのに土手道を満月の夜潮風の香を味い乍ら、希望に燃えた胸をふくらませ乍ら、帰えったものだ。どぶ川と云い、土手道といい、68才の今日N.H.Kの呼かけで涙が出る程若き日に歩いた道、転んだどぶ川懐かしくてたまらない。 今は当時の様■は何一つ残っていないだろうが古きものは取除かれ時の流れにおくれぬ様町も大きく変ったものだ。 島川六男 1978年6月10日 |
サイズ(cm) | 29.6×21 |
展示の説明文 |