トップページ原爆の絵やけどを負った死直前の兵士。薬もなく手当てもできず水を欲しがり苦しみぬいて死んでいった。
識別コード | NG470-03 |
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絵の内容 | やけどを負った死直前の兵士。薬もなく手当てもできず水を欲しがり苦しみぬいて死んでいった。 |
作者名(カナ) | 篠山 益治(ササヤマ エキジ) |
作者名(英語) | Ekiji Sasayama |
当時の年齢 | 26歳 |
寄贈者名 | |
種別 | 市民が描いた原爆の絵(平成14年収集) |
情景日時 | |
情景場所 | 新庄高射砲陣地の兵舎 |
情景場所旧町名 | 新庄町 |
情景場所現町名 | 新庄町 |
爆心地からの距離 | 3,200m |
ブロック別 | 三篠・祇園地区 |
作者による説明 | **別紙 原爆が投下された日の夕方、雨にうたれながら本部から逃げてたどりついた被爆将兵達約三十人位は焼け焦げた軍服が身体にぶら下がり重傷の者ばかりで、その場に座り込む者、寝転ぶ者で兵舎内は患者ばかりで満員の中で、私等はこれ等被爆兵達の看護・手当てに専従したものでした。 しかし何等手当てする薬もなく水を欲しがる声だけで何も一口も食べる事が出来ないまま五日間位苦しみながら全員が死んで逝きました。 この絵は死直前の被爆兵の一人でありますが、見開いたままの眼で手は曲げる事が出来ず(ケロイド症状)、全身には感覚がないまま、かすかな呻き声を出しながらこの姿勢のまま後ろへ上向きに倒れてて息が絶えるまで看取りました。 |
サイズ(cm) | 53.9×44.9 |
展示の説明文 | 火傷を負った死直前の兵士 絵・文/篠山益治氏 爆心地から約3,200m 新庄町 「本部からたどりついた将兵たち30人くらいの看護をしました。しかし何ら手当てする薬はなく、皆水を欲しがるだけで何も食べることができず、衰弱して亡くなりました。この兵士は死直前ですが、見開いたままの目で、手は曲げることができず、かすかなうめき声を出しながら、この姿勢のまま仰向けに倒れて息が絶えました。最期までみとりました。」 手記「あの時のヒロシマ」より抜粋 |